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1月8日 キエフ・バレエ「白鳥の湖」 [音楽]

1月8日。オーチャード・ホールでキエフ・バレエの「白鳥の湖」を見た。

オデット/オディール エレーナ・フィリピエワ
ジークフリート王子 デニス・ニェダク

指揮:ミコラ・ジャジューラ
管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

バレエは滅多に見ないので、巧拙については細かいところは分からない。

全体の印象は、大ざっぱというか、ローカル色が濃い。ヘタではないだろうが、感心するほどでもない。

疲れもあったのかもしれない。3日から8日まで6日間で7公演である。上野の文化会館、千葉文化会館、そしてこの日はオーチャード・ホールである。強行スケジュールのように思える。

フィリピエワのオデット/オディールは貫禄があったが、柔軟性に欠けていた。実は、6日の公演も見たが、オデット/オディールはアナスタシア・マトヴィエンコが踊っていた。こちらの方が分かりやすかった。第2幕のアダージョは次第に王子と恋に落ちる有様がありありと伝わってきた。第3幕のオディールでは、近付いては離れ、離れては近づき、王子を誘惑する様が見事だった。

フィリピエワの踊りには情感が乏しかった。



(ウクライナというと、ウクライナ紛争はどうしたのだろう? 北朝鮮・シリア問題で半ば忘れされた感がある。

ウクライナの政治的・経済的状況を思えば、優秀なダンサーは海外を目指すだろう。芸術家とスポーツ選手には国境はない。


〇 バレエの公演の観客は圧倒的に女性が多い。男は見ない。これも考えてみれば不思議なことである。もっとも私も現役時代は、バレエ公演を見るなど考えたこともなかった。宝塚歌劇と同様で、男が見るものではないという先入観があった。多分、絵空事というイメージが強かったからだろう。

 こういうバレエを見て、感性を磨いている女性に男は太刀打ちできない。文化力が育たない。日本の男は仕事だけか……。  )



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