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2016.11.17 新国立劇場「ラ・ボエーム」 [音楽]

新国立劇場へ行く。演目は「ラ・ボエーム」。もっとも人気があるオペラの一つで、一度は観たいと思っていた。

外国人歌手が3人、他は日本人という布陣。イタリア人歌手の艶々しい声は格別で、これはもう体質的なものでイタリア人以外には真似できない。声質はともかく歌唱力という点では日本人歌手も不足はないと聞こえた。超一流歌手には及ばないにしても、欧州の普通のオペラハウスには劣らないと思う。

ミミ:アウレリア・フローリアン

ロドルフォ:ジャンルーカ・テッラノーヴァ

マルチェッロ:ファビオ・マリア・カピタヌッチ

ムゼッタ:石橋 栄美

以下、省略。

指揮:パオロ・アリヴァベーニ

演出:粟國 淳

衣装:アレッサンドロ・チャンマルーギ

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

「ラ・ボエーム」の初日で、開演時間は19時。終了したのは22時前。帰宅時間を考えるとこの終了時間はきつい。せめて18時半開演にしてもらいたかった。

新国立劇場を中の様子を知りたくてチケットを購入したものである。劇場の中は他のホールに比べると豪華で、客席もオペラが見やすいように座席は階段状になっている。前の人の頭が邪魔になることはないのがありがたい。オケのピットも広い。

1階の中央通路の前の席に座った。ここから見ると、舞台が大きい。左右が大きい、高さもある。字幕と舞台を一緒に見ることは不可能で、目が忙しくなる。

オペラの場合、指揮と管弦楽は段々と気にならなくなる。やはり、歌い手が主体である。

粟國淳の演出は、第2幕が目まぐるしい。目が回る。「ラ・ボエーム」が新国立劇場でしばしば上演されてきたが、当初からこういう演出だったようである。

大きな舞台だと歌手が小さく見える。姿が小さく見えると、声が小さく聞こえるような錯覚に陥る。オペラに熱中してくれば、こういうハンデは消えてしまうが。

ロドルフォとマルチェッロはイタリア人歌手で、ミミはルーマニア人歌手である。「フィガロ」の時は、イタリア人歌手の発声に違和感を覚えたが、プッチーニに関してはそうではない。

自分は素人なので発声法の違いについては分からない。ミミを歌ったアウレリア・フローリアンの発声法は違っているようである。輝かしく伸びるというよりは陰影がある。「フィガロ」の伯爵夫人はこの人に歌ってもらいたかった。

第4幕になると、涙目になった。これは泣けるオペラである。
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