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秋色濃く [雑感]

秋色濃く、樹木も色付いてきた。秋の散策は、ひとしお、身に沁みるものがある。

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樹木も夏に最盛期を迎え、秋に色付き、やがて散ってか枯れ木になる。人間だって同じじゃないか。

ところが、なかなか枯れ木になれないのが問題だ。医学の進歩が死を妨げる。我々は、なかなか死なないリスクを負う。死ねないことを恐れるのだから、逆しまの世界だ。科学の進歩に人間が追いつけない。

こんな世界が来ることは予想もしなかった。

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高層ビルを見ると、人間が小さく見える。科学技術の進歩を前にすると、人間は貧寒な存在でしかない。「魔法使いの弟子」と同じく、人間は自分が生み出した科学技術に溺死しそうになっている。

行きづらい世の中ではある。誰が高笑いしているのだろうか?


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七五三 [雑感]

首都圏の風景は変わり果てた。それを再開発と囃す向きもあるが、再開発とは、古いものを破壊し、新しいものを建てることだ。

新しいものに魅せられることばかりがクローズアップされるが、破壊された古いものを惜しむ立場があってもいい。なんでもかんでも、新しいことがいいとは云えない。

何が失われたのだろう? 老いると、過去を振り返りたくなる。

最近、神社へ行くことが多いのは、まだ昔の面影が残っているからだ。神社の周辺の景色は変わり果てたかもしれないが、神社そのものは昔と変らない。

変らないものと云えば、七五三行事も同じだね。初詣も同じだ。こういう生活習慣は根強い。心強く思われるところだ。

11月は七五三シーズンである。神社で七五三詣での家族連れの姿を見かける。

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私も七五三詣で神社へ行ったことがある。当時の写真が残っている。

その写真を見ると、この写真の子が今の私になったことが信じられないのだ。どう繋がっているというのか。

どうして今の私になったのだろう? 自分の人生を振り返っても、分からないのだ。行き当たりばったりに生きてきた気がする。色々あって、その時その時の状況に適応して生きてきた。

自分で選んだ人生ではないような気がする。老齢になり、死を間際にすると、何か、大きな運命に従って生きてきた気がする。

「自分の未来は自分で決める」地下鉄の広告にあった言葉だ。予備校の広告だったかな。自分も若い時は、そう考えていた。若い時ばかりではない、つい直近まで、そう考えていた。ところが、体が動かなくなるに従い、自分の意志よりも運命の方が力が強かったと思うようになった。

なぜそう思うようになったかは分からない。人間のできることは限られていると考えるようになったからかもしれない。自由意志と云うが、自分で飛び回っているように思っても、所詮、お釈迦様の手の平の上、という孫悟空の話がある。正しい。人間の出来ることは狭い範囲に限られている。

近代人の病は、人間は万能であると考えることだ。人間には不可能なことはないと考えることだ。

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