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1990年 その2 [雑感]

1990年日記より。

「シュワルナゼソ連外相がルーマニア訪問。ルーマニアはチャウシェスク政権が倒れ民主化し、国民に食料を放出。ところが、いままでは、ルーマニアでつくられた食料の7割はソ連向けの輸出だったという。それがチャウシェスク政権を倒したことにより、国民の不満をしずめるため、輸出していた食料を国民に放出しなければならない状況になった。
 その一方、ソ連も食料品が不足している。飢えを巡る綱引きで、これはもうなんともいいようがない凄惨さだ。ソ連は一体どうしたというのだろう。近代国家の怖さか。モノと情報の流通が不如意になると、機能が麻痺してしまう。しかも今後の経済は、一国のみならず、全世界的な規模でモノ・情報の流通を行おうとしている。どこか、1箇所で切れたら、世界的に混乱が生じる。それを克服する智慧を人間は持っているだろうか。」
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