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5.28 庄司紗矢香 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル [雑感]

2016年5月28日。15時~17時。庄司紗矢香の無伴奏ヴァイオリン・リサイタルを聞く。ホールは神奈川県立音楽堂。

プログラム。

①(J.S.バッハ)幻想曲とフーガ <ジャン=フレデリック・ヌーブルジュ編>

②(B.バルトーク)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ

③(細川俊夫)ヴァイオリン独奏のための「エクスタシス」 日本初演。委嘱作品。

④(J.S.バッハ)無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番

ま、プログラムを書いているだけでアタマが痛くなります。この演奏会のチケットを購入したのには訳がある。

クラシック好きの人に、いつ死ぬか分からんから今年はコンサート通いすると宣言していた。その人に庄司紗矢香の演奏会があるとこの演奏会のチラシを見せた。

その人いわく、いつ死ぬか分からないのなら、一度、庄司紗矢香の演奏会を体験しておいた方がいい、世界でもトップクラスのヴァオリニストなのだからと言われた。

それもそうだなぁ……ということでチケットを購入した。購入して、半分は後悔した。プログラムがプログラムだから。

26日に楽しい「メリー・ウィドウ」公演を見、29日は恐ろしい無伴奏ヴァイオリン・リサイタルである。天国から地獄へ落ちるような気分になった。

私の演奏会の是非の判断は簡単だ。血流が良くなればOK。体がほてるか否かによる原始的判断方である。

で、結局、庄司紗矢香の演奏会の演奏会はどうだったのかというと、途中までは全然ダメ。ところが、バルトークの無伴奏ヴァイオリン・ソナタの第3楽章から反応し始めた。バルトークにこんな作品があるとは知らなかったが、第3楽章のアダージョで感ずるところがあった。

ヴァイオリン・リサイタルなど避けてきたので庄司紗矢香の演奏の特徴を云々する資格はないが、弱音は素晴らしい。一弓入魂のように聞こえた。

細川俊夫の作品も弱音が素晴らしい。超絶技巧を要するような部分もあり知らず知らずのうちに緊張して聞いた。

最後のバッハのパルティ―タは楽に聞けた。我ながら驚いた。無伴奏ヴァイオリンの壁を取り払ったというべきなのだろう。これだから実演は素晴らしい。

血流が良くなったので今日の演奏会は◎。

(追記)

この庄司紗矢香の無伴奏ヴァイオリン・リサイタルは各地で8回行われる。今日の神奈川県立音楽堂の演奏会は3回目。第1回目が北海道の美深町文化会館というのは驚き。こういっちゃなんだが、ど田舎でしょ。名寄市の北にある町で、北海道三十三観音巡りで立ち寄ったことがある。

これからの予定を見ると、松江でもリサイタルを開く。最後が東京の紀尾井ホールで、チケットは学生席を除いて完売している。チケット代金はS席が12000円、A席が9000円。今日の神奈川県立音楽堂は、全席均一の6000円だった。半額だね。それでも空席が少しあった。
タグ:庄司紗矢香
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