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「情婦」(ビリー・ワイルダー) [映画]

1957年製作。監督は、ビリー・ワイルダー。

主演は、マレーネ・ディートリッヒ、タイロン・パワー、チャールズ・ロートン、エルザ・ランチェスター。

アッと驚くドンデン返し映画。記憶に残っている限り、これが一番印象に残っている。次は、ヘンリー・フォンダとジョアン・ウッドワードが出演した「テキサスの五人の仲間」ということになろうか。

原作はアガサ・クリスティーの「検察側の証人」である。なんでこれが「情婦」という邦題になったものか。昔は色っぽい邦題が多かった、内容はたいしたことがないのに。映倫が厳しかったからね。せめて題名だけでも扇情的にしたかったのだろう。

冒頭から、退院した弁護士のチャールズ・ロートンと付添看護婦のエルザ・ランチェスターの掛け合い漫才から始まる。ビリー・ワイルダーらしいお笑い演出だ。

チャールズ・ロートンはイギリスの名優にして怪優である。エルザ・ランチェスターも怪女優である。実際、この二人は夫婦だった。どんな夫婦だったのだろう。家に招待されても行きたくないね。

本筋は、法廷劇だ。

ある未亡人が殺され、その家に出入りしていた青年(タイロン・パワー)が容疑者として逮捕される。おまけに未亡人の遺書で青年が8万ポンドの遺産を相続することが判明する。

青年の弁護を引き受けたチャールズ・ロートンは、証人に立った警部や家政婦の証言を打ち砕いていくが、しかし、3日目に検察側は意外な証人を立てる……。

ここから先は実際に見てもらうしかない。アレヨ、アレヨという展開に息をのむこと、間違いなし。その先にドンデン返しが待っている。

昔、映画館でこの映画を見たとき、ここで隣の人がビックリして飛び上がっていたな。ビックリして飛び上がることもあるのだと分かりました。

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