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「心の旅路」(マーヴィン・ルロイ) [映画]

いい映画である。自分にとっては、思い出の映画。

マーヴィン・ルロイ監督の1942年製作の作品。アメリカは第二次世界大戦を闘っていたが、こういうメロドラマをつくる余裕があった。主演は、グリア・ガースンとロナルド・コールマン。

自分の思い出は、仕事が忙しくて映画から遠ざかっていたとき、偶然この映画を見たことである。映画館は、伊勢佐木町にあったオデオン座である。小さな映画館で、画面も小さかった。テレビで言えば、80インチ程度の大きさだったと思う。

まぁ、画面の大きさは関係ない。感動するときは感動する。画面に引き込まれる。

この映画を見てから、再びせっせと映画を見るようになった。切っ掛けとなったのだから、この映画を忘れることはない。

登場人物は心優しい人間ばかり。こんなことがありうるのかと思うほど。

ともかく、本人がそれと分からず、同じ女性と2度結婚する。これではホラー映画になりそうだが、これが泣ける映画になる。題材の扱い方が決め手だ。

この映画ではドアが重要な意味を持っている。ドアの開け閉めの持つ意味を注目したい。ラスト、ドアが鍵で開かれる場面は、おのずと涙目になってしまう。今度見ても、変らなかった。
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