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1991年12月22日 日誌 [雑感]

『ソ連が消滅。新たに「独立国家共同体」なるものができた。しかし、この新組織をなんと呼んだらいいのだろう。新聞もマスコミも当分の間、困惑することになるだろう。しばらくは旧ソ連とよぶべきだろうか。新聞はどう評価していいか分からないらしい。

 ゴルバチョフは自動的に引退する。彼をどう評価すべきか。民主的にソ連を解体したことは偉大だったと書いているが、過大評価で甘すぎる。いったい、国を解体に追い込んだ政治家を偉大だったと評価していいものだろうか。

 ゴルバチョフは悲劇の政治家だった。やることなすこと、徹底的に裏目に出た。これほど歯車の狂った政治家を生まれたことは皮肉としかいいようがない。恐ろしさを感じる。一度歯車が狂えば、強大な国家も消滅する。それが目の前で起こったのだから。戦争に負けて滅んだのではない。自滅したのだ。

 今のこの世界の動きはホントに読みにくい。自分は、基本的には「第2次帝国主義」の時代であると思う。ソ連が消滅したことで第1次世界大戦以前の時代に戻ったとみるべきであると思う。

 経済の時代というが、それは経済戦争に近い。資源と市場を求めて植民地を獲得するためにしのぎを削った時代に変わり、ハイテク技術と市場を獲得するために、経済協力の名においてしのぎを削る時代が来たのだ。』
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