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3月16日 新国立劇場 「愛の妙薬」 [音楽]

2018年3月16日。14時~16時40分。新国立劇場でドニゼッティの「愛の妙薬」を見る。

当初の発表とは指揮者とアディーナ役が変更されていた。しかし、もとの指揮者も歌手も知らないのだから気にならなかった。出来映えで判断するだけだ。

指揮:フレデリック・シャスラン
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
演出:チェーザレ・リエヴィ

アディーナ:ルクレツィア・ドレイ
ネモリーノ:サイミール・ピルグ
ドゥルカマーラ:レナート・ジローラミ
ベルコーレ:大沼徹
ジャンネッタ:吉原圭子

「愛の妙薬」については「人知れぬ涙」しか知らなかった。ぶっつけ本番で見たことになる。「愛の妙薬」という題名と「人知れぬ涙」からロマンティックなオペラを予想していた。

しかし、全然違った。喜劇でしょ。メロディーはロッシーニ風でクレッシェンドにワクワクする。めっぽう楽しいオペラだった。

アディーナ役のルクレツィア・ドレイは伸びのある声だった。外人歌手3人は達者だったと思う。日本人歌手の2人は平板に聞こえた。新国立劇場合唱団はいつものように素晴らしい。合唱指揮は三澤洋史ではなく冨平恭平という人だった。

演出はポップな感じだった。もともとは辺鄙な田舎の無知な農夫の話なのでズレているんじゃないかと思うが、歌の邪魔をしなかったからあまり気にならなかった。

指揮者のフレデリック・シャスランは手堅かった。名前からいうと、フランス人か。観客席から”セ・ラ・ヴィ”という声が聞こえた。東フィルも手抜きせずに演奏していた。4月は「アイーダ」だから頑張って欲しい。

「愛の妙薬」を堪能できた公演だった。

”愛の妙薬”とはいいオペラ名だ。「トリスタンとイゾルデ」の話が出てくるから、まともに訳せば”媚薬”ということになる。”媚薬”では官能性が強すぎる。

イゾルデをイタリア語では”ISOTTA”と云うことを知った。

楽しいオペラということが分かったので、帰りにディスク・ユニオンに立ち寄って、CDを買い求めた。新宿のディスク・ユニオンは紀伊國屋書店の8階へ引っ越した。売り場面積は縮小していると思う。DVDは置かなくなった。



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