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2016.10.09 ムター 協奏曲の夕べ [音楽]

2016年10月9日。16時~18時10分。アンネ=ゾフィー・ムターの演奏会を聞く。サントリーホール。サントリーホールの開館30周年記念の一つで、ムターの演奏会は4日、5日、7日と開かれてきた。9日が最終日で、協奏曲の夕べだった。

管弦楽は新日本フィルハーモニー。指揮はクリスティアン・マチェラル。

今回の支出額。チケット代20000円+イープラス手数料210円+発券手数料108円で総額20324円。

節約ムードの御時勢で、こういう金額だとホールは埋まらない。結構空席があった。

プログラム。

①ペンデレッキ ヴァイオリン・ソロのための「ラ・フォリア」(日本初演)

②フォーレ パヴァーヌ (これはオケのみの演奏)

③モレ 「夢の中で」 ヴァイオリンと室内オーケストラのための (日本初演)

④ブラームス ヴァイオリン協奏曲

(アンコール) バッハ パルティータ第2番より「ジーグ」

ペンデレッキの曲は、ヴァイオリン・ソロで、つまり無伴奏曲。ムターが登場すると、いきなりピチカートが始まって、何してるの?と思ったら、曲がすでに始まっていた(らしい。)無伴奏曲だから、バッハもバルトークも何も、違いがわからない。みんな、同じように聞こえる。

この後、フォーレの「パヴァーヌ」をオケだけで演奏。ムターの休憩の穴埋めと思われる。それにペンデレッキで生じた頭痛を癒すため?だったのかもしれない。

クリスティアン・マチェラルは2014年にゲオルク・ショルティ指揮者賞を受賞した新進である。ブラームスの協奏曲のサポートを含めて判断するところ、手堅いけど特色がない。今のところ、標準的な指揮にとどまる。

モレの「夢の中で」は、ガチカチの現代曲。旋律がない(ように感じる。)どうしてこういう曲が作曲できるのか、理解しがたい。チェレスタの音だけが耳に残る。曲名が間違っているんじゃないの。「悪夢の中で」としてもらいたい。

ブラームスの協奏曲は、ムターの貫録勝ち。オケが引っ込んで聞こえた。実際はそんなことはないのだろうが、人間の耳は音を拾い集中できるから、こういう現象が起きる。ムターに対抗できたのは第2楽章のオーボエだけ。

ムターは、ステージの仕草振る舞いも大家然として落ち着いていた。こうなると必然的に大物に見える。日本のアーティストも学んでほしい。
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