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2016.09.25 「ファウストの劫罰」(ベルリオーズ) [音楽]

2016年9月25日。14時~16時45分。川崎ミューザでベルリオーズの「ファウストの劫罰」を聞く。

指揮:ユベール・スダーン 管弦楽:東京交響楽団

独唱。(ファウスト/テノール)マイケル・スパイアーズ (メフィストフェレス/バス)ミハイル・ペトレンコ(マルグリート/メゾ・ソプラノ)ソフィー・コッシュ (ブランデル/パス・バリトン)北川辰彦

合唱。東響コーラス(指揮:安藤常光) 東京少年少女合唱隊(指揮:長谷川久恵)

ホールや座席で聞こえる音が違ってくる。聞いた座席を明らかにしておく必要がありそうだ。川崎ミューザ2階の左側面の奥である。

所要経費は、8000円のチケット代+216円(イープラスの手数料)+108円(セブンイレブンの発券手数料)で総額8324円也。

ベルリオーズの「ファウストの劫罰」の演奏会は珍しいと思っていたが、今月は別のオケの演奏会も東京で行われたことを新聞記事で知った。

今週はタカーチ弦楽四重奏団の演奏会で無反応状態だったので、時間の無駄になるかもしれないと恐れていた。

最初の音を聞いた時、オケで良かった、というのが正直な気持ちだった。弦楽四重奏はハズれるとどうにもならない。

ファウストを歌うマイケル・スパイアーズの声を聞いたときはやや声が遠く感じられた。隣のタコ坊主みたいな歌手は腕組みして行儀がよろしくない。(ついでに言うと、外国人の独唱者は後半ではドリンクを足元に置いて歌っていた。日本人なら考えられないでしょ。)

この行儀の悪いタコ坊主が歌いだすと、これがすごい。声も重量感があり、節回しも抜群で、動作もオペラに出演しているように体を揺さぶる。行儀が悪くても結構、これだけ歌ってくれれば。このタコ坊主がミハイル・ペトレンコで世界的な人気歌手という。この歌声を聞けば納得できる。メフィストフェレスのような気持になっていたのかもしれない。

ついでにいうと、マルグリートを歌ったソフィー・コッシュの歌声も素晴らしいものだった。その分、ファウストの線が細くなったのが残念だ。

合唱の東響コーラスはアマチュアの合唱団で、やや平板に聞こえたのは仕方ない。

初めて聞く曲なのでスダーンの指揮を云々することができないが、有名曲の「ハンガリー行進曲」や「精霊の踊り」を聞いた分には手堅くまとめていた。

「ファウストの劫罰」の最後、エピローグを聞いているうちに非常な感動を覚えたが、この感動は以前に体験したものである。そう、マーラーの第8交響曲の終結部の与える感動と同じである。

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