相続税対策

相続税対策の記事や広告が多い。来年１月１日から改正相続税法が施行されるからである。

しかし、あおり立てるような記事は感心しない。

意地悪く考えてみることにしよう。

最大の相続税対策は、今年中に死ぬことである。身も蓋もない話、こういうことである。

年末まであと１３日間。この間に死んだ人は、子供孝行である。

今年の１２月の死亡者数は増えると勘繰っている。

相続税対策がどれだけ効果があるか、疑ってみることも必要だろう。

ハッキリ言って、先のことなどわからない。自分が死んだあと、どうなるかはわからない。それがどうにかなると思うのは幻影である。

業者がすすめるのは、相続税対策である。相続税が安くなれば、それで役目は終わる。その後どうなろうと、知ったことではない。

知人の税理士に、関与した相続税対策のその後の状況を訊いた。兄と弟が訴訟争いになっているという。相続税対策としてはうまくいった部類だったが、その結果はこんなものである。