目黒不動尊

目黒不動尊、寺名は瀧泉寺という。

東急目黒線の不動前駅から歩いて８分。ＪＲ山手線の目黒駅からだと１５分かかる。目黒駅から距離があるのは、目黒駅が当初の予定地から離れたところに建設されたからである。

付近住民の反対運動で、駅は台地の上に追いやられてしまった。目黒川から目黒駅まで権之助坂がある。坂の上に駅があるのは、そういう理由である。

おかげで、目黒駅は目黒区ではなく、品川区にあるという奇妙なことになった。ついでに云えば、品川駅は港区にあり、品川区にあるのではない。これも住民の反対で，駅の建設地が当初の予定地から北方向に追いやられたからである。

目黒のお不動さんといえば、徳川家光の信仰が篤かったことで知られている。


仁王門は修復中だった。ガッカリする。

仁王門を通り、境内に入る。前面は樹木に覆われているが，階段があり、その上に本堂がある。階段ののぼり口に水かけ不動がある。独鈷の瀧が流れ落ちている。寺名の瀧泉寺は、これに由来する。

階段を上ると、本堂が見える。

お参りを済ませたあと、本堂の裏にまわる。地主神を奉っているのは，神仏習合時代の名残だろう。

本堂に上がる右の階段の途中に役の行者（えんのぎょううじゃ）の倚像なるものがある。役の行者は修験道の創始者とされ、空を自由に飛べたとかいう，日本のスーパー超能力者であるが、どうしてこの像が目黒不動尊にあるのだろうか？　珍しいものである。

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