新庄 山形新幹線

山形新幹線というが、実質は福島新幹線＋山形特急である。新幹線の車両が在来線に乗り入れるだけで、これを新幹線というのは偽装表示であろう。

特に山形駅から先は、隔駅停車のようなもので、特急にもならず、快速電車並みだ。

福島まで、１時間半。福島から終点の新庄まで２時間。

山形新幹線で、新幹線が停車するにふさわしい駅は、米沢と山形しかない。あとは天童がどうにか引っかかるかなという程度。

なぜ山形から先に延伸したのか、理由が分からない。終点は新庄駅だが、これも大疑問。

「なぜ新幹線を持ってきたのでしょうね。」と新庄のホテルのフロントが云った。

新庄駅は立派である。

駅ビルにはそば屋があったが、去年の５月に閉店。その後はテナントが入っていない。レストランが一つ。大変なチキンカツを食したものである。

新庄の中心は駅から歩いて２５分ほどの城址公園だろう。その周辺がどの程度の賑わいなのかはわからない。

新幹線を引っ張ってきたからには、駅周辺の再開発がセットになるべきだったのだろうが。そういうことはまったくなかったようだ。

駅前のメインロードに人はいない。

駅前の裏通りに目立つのは、駐車場、空き地である。空き地も放棄されていて、藪草が生い茂り、不法投棄をするものがあるらしい。　

山形新幹線をなぜ新庄まで延伸したか。中途半端の感は免れない。

横手市のホテルで聞いた説明であるが、本来、山形新幹線は大曲駅まで伸ばす予定だったという。そうなれば、奥羽山脈の周辺を新幹線が廻遊する形になる。

福島、仙台、盛岡、大曲、山形、そして福島である。

それが政治的圧力で、秋田まで秋田新幹線ができたので、新庄･大曲間の工事が行われなかったという。

事実かどうかはわからないが、これなら、新庄が終点というのも説明がつく。

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