「中国崩壊前夜」(長谷川慶太郞) [本]
長谷川慶太郞の「中国崩壊前夜」を読んだと知人にいうと、「よくもあんなウサン臭い奴の本を読めるな。もう15年前に読むのをやめたよ。」といわれた。
知人のいうこともわかる。長谷川慶太郞は、要するに、株屋である。株屋の発想である。
煽る。これに尽きる。だから、マスコミで売れる。嫌われている可能性もあるが、売れれば文句は云えない。細木数子と同じである。
断定的に、こうなるとと決めつける。それが大衆受けする所以である。外れたら、どうなる? 外れたことは忘れられる。当たったことだけが記憶される。
長谷川慶太郞が有名になったのは、日本が石油ショックを克服できると論じたからである。事実、その後、日本は石油ショックを克服した。
その後の当たりは、ソ連崩壊とデフレ時代の到来だろうか。
最大の外れは、バブルを煽ったことだろう。バブルを煽り、その後バブルが崩壊したら、デフレ時代の到来という。手の平を返したような言動に怒りを覚えた人も多い。
でも、私は鈍感なのか、読み続けた。軍事的側面の解明が日本のマスコミではわからないからである。
日本のマスコミの宿痾は平和主義=反戦=反軍事ということで、軍事的側面を除外していることだ。軍事に蓋をしても、現実の世界を動かしているのは軍事力であることに変わりがない。
長谷川慶太郞は1927年生まれである。既に87歳である。87歳という年齢を考えると、執筆能力はほとんどないはず。
いくらご本人がスーパー老人を自負しても限度があろう。
で、今年の著作はこれが何冊目なのか。3冊目か4冊目なのか。この「中国崩壊前夜」のあと「韓国崩壊」という本を出版している。それに近日発売の本が1冊ある。
専属のライターがいるのだろう。わかりやすい文章になっている。長谷川慶太郞のデビュー当時の本は読みにくかった。あれは悪文の属する。
この本の構成も章立ても、どれだけ長谷川慶太郞本人が関与しているのか、わからない。昔のエピソードが随分出てくるが、自慢話のようで素直に受け止められない。
恐らく、ライターが長谷川慶太郞と話をしながらまとめたのだろうが、それだけでは1冊の本の分量には足りなかったのだろう。
過去の本や講演記録からエピソードをもってきて、膨らませ、1冊の本に仕立て上げたと推測する。
東洋経済新報社から発売されている。れっきとした出版社だから、編集者がどの程度関与しているのか?
編集者にとっても売れなければ仕方がない。この本は既に3刷である。増刷しなければ、出版社は利益が出ない。その点、この本は成功した。
中国が崩壊するかどうか? 上り坂の国が崩壊することは考えられない。また、バブルが崩壊して滅んだ国も歴史上存在しない。
中国崩壊説は、中国の圧力をまともに感じている日本人の願望の現れでしかない、と思っている。
知人のいうこともわかる。長谷川慶太郞は、要するに、株屋である。株屋の発想である。
煽る。これに尽きる。だから、マスコミで売れる。嫌われている可能性もあるが、売れれば文句は云えない。細木数子と同じである。
断定的に、こうなるとと決めつける。それが大衆受けする所以である。外れたら、どうなる? 外れたことは忘れられる。当たったことだけが記憶される。
長谷川慶太郞が有名になったのは、日本が石油ショックを克服できると論じたからである。事実、その後、日本は石油ショックを克服した。
その後の当たりは、ソ連崩壊とデフレ時代の到来だろうか。
最大の外れは、バブルを煽ったことだろう。バブルを煽り、その後バブルが崩壊したら、デフレ時代の到来という。手の平を返したような言動に怒りを覚えた人も多い。
でも、私は鈍感なのか、読み続けた。軍事的側面の解明が日本のマスコミではわからないからである。
日本のマスコミの宿痾は平和主義=反戦=反軍事ということで、軍事的側面を除外していることだ。軍事に蓋をしても、現実の世界を動かしているのは軍事力であることに変わりがない。
長谷川慶太郞は1927年生まれである。既に87歳である。87歳という年齢を考えると、執筆能力はほとんどないはず。
いくらご本人がスーパー老人を自負しても限度があろう。
で、今年の著作はこれが何冊目なのか。3冊目か4冊目なのか。この「中国崩壊前夜」のあと「韓国崩壊」という本を出版している。それに近日発売の本が1冊ある。
専属のライターがいるのだろう。わかりやすい文章になっている。長谷川慶太郞のデビュー当時の本は読みにくかった。あれは悪文の属する。
この本の構成も章立ても、どれだけ長谷川慶太郞本人が関与しているのか、わからない。昔のエピソードが随分出てくるが、自慢話のようで素直に受け止められない。
恐らく、ライターが長谷川慶太郞と話をしながらまとめたのだろうが、それだけでは1冊の本の分量には足りなかったのだろう。
過去の本や講演記録からエピソードをもってきて、膨らませ、1冊の本に仕立て上げたと推測する。
東洋経済新報社から発売されている。れっきとした出版社だから、編集者がどの程度関与しているのか?
編集者にとっても売れなければ仕方がない。この本は既に3刷である。増刷しなければ、出版社は利益が出ない。その点、この本は成功した。
中国が崩壊するかどうか? 上り坂の国が崩壊することは考えられない。また、バブルが崩壊して滅んだ国も歴史上存在しない。
中国崩壊説は、中国の圧力をまともに感じている日本人の願望の現れでしかない、と思っている。
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