塩谷 伊藤整文学碑 [旅行]
札幌フリープランで旅行してきた。札幌にも行きたいところはあったが、思いついて、塩谷の伊藤整文学碑を見に行った。
伊藤整は大学生時代にかなり熱を入れて読んだ。特に「若い詩人の肖像」は印象に残った。伊藤整は塩谷で育った。
社会人になってからは伊藤整に対する関心もなくなったが、それでも地名を覚えていたのだから、よほど心を打つものがあったのだろう。
札幌から小樽へ行く。小樽の観光案内所で案内を受ける。電車で行くと、塩谷は小樽の次の駅だが、本数が少ない。しかも塩谷の駅からかなり歩くという。
バスなら、塩谷文庫歌で降り、さほど歩かないという。案内に従い、小樽発の余市線に乗った。バスで30分も乗らずに塩谷文庫歌(シオヤブンガカと発音するらしい。そのように聞こえた。)に着いた。目の前は海で湾になっている。
塩谷文庫歌から小樽方向に戻る。伊藤整文学碑は高台にある。
碑には「海の捨児」の二節が記されていた。
読んでいるうちに、ああ、こういう詩だったよな、という漠然とした記憶が甦ってきた。
高台から眺めると、海は明るく、波は静かだ。詩の内容とそぐわない。
晩秋の風の強い日に来るべきだったかもしれない、と感じたものだ。
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