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クリーヴランド管弦楽団演奏会 [旅行]

2018/06/06 クリーヴランド管弦楽団の演奏会を聴く。ベートーヴェン・チクルスの第4回目。曲目は交響曲第2番、第6番「田園」、序曲「レオノーレ」第3番だった。

サントリー・ホールだったが、客席は寂しかった。団体の女子高校生がいたが、学生の団体がいるときのは、チケットの販売が思わしくないときだ、

高めに見積もっても6割程度というところ。川崎ミューザで空席が目立つなら、そんなものかと思うが、サントリー・ホールで空席が目立ったのはどういうわけだろう。

指揮は音楽監督のフランツ・ウェルザー=メスト。デビュー当時、CDを聴いて興味が起きなった指揮者だ。

第2番が始まったとき、演奏に溶け込めず、シンドイ演奏会になるかと思ったが、第1楽章の途中から面白くなった。もちろん、ピリオド奏法を取り入れている。これが今のスタンダードだ。第2楽章も早めにスタスタと演奏したが、この方がいい。第3楽章のスケルツォは面白くなく、なぜか分からないが「英雄」のスケルツォを思い起こした。第4楽章も早めのテンポでもたれることもなく、うまくに切り上げていた。

第6番「田園」は編成が大きかった。コントラバスが9人。第1楽章は交響楽的で田園らしさを感じなかった。第3楽章、第4楽章も同傾向だが違和感はなかった。問題は第2楽章と第5楽章で立派な演奏とは思うものの、余韻がなく、馴染めなかった。これは趣味の問題だ。やはり、昔の演奏が懐かしい。

序曲「レオノーレ」第3番は、オケもフル回転して壮大な演奏だった。それはそれとして、記憶が邪魔をした。先月新国立劇場で観た「フィデリオ」の記憶が。この序曲をバックに、レオノーレとフロレスタンが殺されるというヒドイ演出だった。これを思い出した。当分は(あるいは永遠に)この曲は聴きたくない。これは個人的な問題だ。


クリーヴランド管弦楽団が優秀なオケであることを知った。フランツ・ウェルザー=メストの指揮ぶりも大きかった。

しかし、チケット代が…。先日聞いた都響は7000円(S席)、クリーヴランド管弦楽団は3万円である。チケット代の差ほど演奏に差があるわけではない。

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