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2月24日 オペラ「真珠とり」 [音楽]

2018年2月24日。14時~16時40分。ビゼーのオペラ「真珠とり」を見る。

東京芸術劇場で。演奏会形式。

指揮:佐藤正浩
管弦楽:ザ・オペラ・バンド

(ナディール)ジョン・健・ヌッツォ
(ズルガ)甲斐栄次郎
(ヌーラバット)妻屋秀和
(レイラ)鷲尾麻衣

合唱:国立音楽大学合唱団

歌手は、海外で実績のあるばかりだったね。豪華キャストである。管弦楽はオペラ用の臨時編成だと思うが、奏者の腕は確かで、合奏力も優れていた。ティンパニはN響の人だった。あとの人もオーケストラの団員だろう。

このオペラの人気曲は、ポール・モーリアやアルフレッド・ハウゼの演奏で知られる「耳に残るは君の歌声」である。ジョン・健・ヌッツォが情感たっぷりに歌った。

その他、オペラのはじめに歌われる「神殿の奥深くに」が有名で、結局、これが第3幕の最後にも歌われる。劇的である。

レコードでも聴いたことがないオペラだが、親しみやすく、スンナリ入っていけた。第2幕が圧巻だったと思う。佐藤正浩の指揮も熱が籠もっていた。

最近は、第2幕がいいと思うケースがあるが、これは演奏がそうなのではなく、私の体調によるものだ。第1幕は音楽に溶け込めず、第3幕は疲れてボンヤリときくからだ。これも年齢のなせるところである。

年齢による聴力の衰えは必ずある。高音・低音とも聞こえなくなってくる。とくに高音が著しい。もっとも一応聞こえる以上、聞こえる音のレンジが狭くなっていることを本人が分かるはずもない。

特に高音は聞こえなくなってくる。しかも聞こえても不愉快に感じる。子供の声をうるさいと感じるのは、事実である。

最近演奏会批評、レコード批評を読むと、これを書いた人は何歳なのかと思うときがある。年齢によって聞こえ方、感動の仕方が違うはずだ。

高齢になり聞こえる音の範囲が狭まるといいところもある。SPの音が聞きやすくなる。レンジが狭いからね。まろやかに聞こえる。これとは反対にデジタル録音はうるさいと感じるときがある。いい録音が聞きやすいとは限らないのだ。


〇この演奏会は一日限りだったね。せっかく豪華メンバーを集めたのに、という気がする。チケット代が安かったのは、文科省の補助金が出たからである。



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