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12月12日 読響定期 マーラー3番 [音楽]

12月12日。サントリー・ホールで読売日本交響楽団の定期演奏会を聴く。指揮は、首席客演指揮者のコルネリウス・マイスター。曲は、マーラーの交響曲第3番。独唱は、藤村実穂子。

チケットは完売していた。日本テレビのカメラがあったのでBSで放映されるだろう。

長大な交響曲で1時間40分かかる。当たり前だが、途中休憩なし。バーンスタインのDVDを見ると、第3楽章が終わると指揮者が退出しているので、ここで休憩があったように思える。この方が無理がなくていいと思えるが。

合唱団(新国立劇場合唱団、FM少年合唱団、フレーベル少年合唱団)は、ステージの奥の座席に配置された。第2楽章が終わったときに入ってきた。藤村実穂子は第3楽章の途中で登場した。

第1楽章は35分程度。ここを聴くと、悪夢を思い起こす。夢のように脈絡がない。聞き慣れるとなんでもないが、マイスターの指揮はなじめなかった。第2楽章はいつもつまらないと思っているので聞き流す。第3楽章は、ステージ外から聞こえるポストホルンが天上的で魅力的だが、ポストホルンの音が遠すぎ、ステージの管とうまく融合しなかった。前方の座席だったのでそのように聞こえたが、後ろの座席ならバランスよく聞こえたかもしれない。

第3楽章は藤村実穂子のソロがある。ニーチェのツァラトゥストラからの引用だが、内容は、理解不能である。若ければ理解できたと思う。実際、ツァラトゥストラを呼んだとき何かを感じたはずである。若くて共感しても老いると共感できなくなることもある。最近はそう感じることも多い。

しかし、藤村実穂子のソロは素晴らしい。この人の声には霊力を感じる。巫女さんのお告げのように聞こえる。第4楽章も同じ線上である。

目玉になる第6楽章のアダージョはやや淡泊だった。若書きの演奏というのか。まだ熟していない。

ということで、満足できる演奏にはならなかった。


(メモ)

マーラーの交響曲第3番を聴く次の機会は、2018年6月29日で、ヤクブ・フルシャ=バンベルク交響楽団の公演である。

コルネリウス・マイスターは来年6月28日に読響でマーラーの交響曲第2番「復活」を指揮する。前に第6番を聴いたので、これで6番、3番、2番を指揮することになる。いずれマーラーの交響曲全曲を指揮するのではないだろうか。

それにしても、6月28日、29日と同じサントリー・ホールでのマーラーの演奏会である。スケジュールを空けておこう。

マーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」を聴きたいと思っていたら、10月3日に井上道義=読響の公演がある。(東京芸術劇場で。)

常任指揮者のシルヴァン・カンブルランは18/19年のシーズンで退任する。常任最後のプログラムは、シェーンベルクの「グレの歌」である。後任は、わからない。置くのかどうか? コルネリウス・マイスターと山田和樹の二人の首席客演指揮者体制となるのかもしれない。










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