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宇野功芳 追悼盤 [雑感]

宇野功芳の追悼盤が発売されたことをレコ芸で知る。

追悼盤ということは、宇野功芳が亡くなっていたということで、訃報の記事を読んでいないので、初めて知った。

6月10日に亡くなったという。86歳、老衰。レコ芸にエッセイが掲載されなくなったのでおかしいとは思っていました。

私にとって、一番影響力のある音楽評論家だった。「LP500選」という題名だったと思うが、その本の中で宇野功芳の批評が一番面白かった。1962年ごろの話であるから古い。

クセがあるといえばクセがある批評で、ベタ褒めするにせよ、けなすにせよ、物おじせずはっきり言う。

宇野功芳のおかげで、朝比奈隆は脚光を浴びた。ほかに、クナッパーツブッシュやシューリヒト、マタチッチが注目を浴びるようになった。

宇野功芳で一番驚いたのは、牧野伸一の息子であると知った時だ。牧野伸一は漫談家でテレビ初期に大活躍した。ずいぶん笑わせてもらったこと覚えている。フアンだった。

漫談家とクラシック評論家が結びつかない。でも、よくよく考えると、宇野功芳の文章や発想には父親の影響もあるかもしれない。牧野伸一は漫談家になる前は弁士だった。「あ~南方のロ~マンス」式のしゃべり方を父親から体得したに違いないと思っている。

吉田秀和はとうに亡くなり、宇野功芳も亡くなった。時代が終わったと感じる。

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