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十三仏霊場 [雑感]

十三仏霊場が各地にあるが、この由来はどういうものだろうか?

十三仏とは死者の供養(法事)を修する際に本尊とする仏・菩薩等をいう。中国の十王信仰が基になっている。十王信仰とは死後十回にわたり10人の裁判官が死者を裁くという民間信仰に由来する。

つまり10回裁判があるわけで、10審制ということになるが、これはまぁ、念の入ったことである。

初七日の泰広王~3回忌の五道転輪王まで。いちいち名前を覚えるのも億劫になる。日本人は簡単なものを好むから十王信仰などまどろっこしい。

閻魔大王は知っているだろう。実は、閻魔王は十王の一つで五七日(三十五日)の裁判を担当する王である。日本では閻魔大王が裁いておしまいと理解しているのではないだろうか。複雑怪奇な制度は日本人には合わない。

中国から日本へ十王信仰が取り入れられて、それが仏教と習俗して本地仏になり、死後供養は十仏信仰へと転じる。十仏信仰だと三回忌までである。そこに日本独特の七回忌、十三回忌、、三十三回忌が付け加えられ、十三仏となった。

日本では、十三仏は、死者を守護するものとして信仰されている。



十三仏は以下の通り。


初七日(七日)    不動明王

二七日(十四日)  釈迦如来

三七日(二十一日) 文殊菩薩

四七日(二十八日) 普賢菩薩

五七日(三十五日) 地蔵菩薩

六七日(四十二日) 弥勒菩薩

七七日(四十九日) 薬師如来

百箇日        観世音菩薩

一周忌        勢至菩薩

三周忌        阿弥陀如来

七回忌        阿閦如来

十三回忌      大日如来

三十三回忌     虚空蔵菩薩
タグ:十三仏
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