札幌～留萌 高速バス

札幌駅から留萌市に行くには、高速バスの利用が便利である。北海道を旅行する場合、まずバスの利用を考えるべきである。

電車で行くなら、深川駅で乗り換えて留萌本線を利用するのだが、留萌本線は便数が少ない。高速バスの便数の方が多い。

高速バスは道央中央自動車道を走るのが普通のルートだが、一日１本だけ、日本海側を通るバスがある。札幌を出て石狩市に入り、浜益～雄冬～増毛～留萌を走る。

乗るなら、このバスがいいだろう。知らない場所を通る。石狩市の風景も知りたかった。

札幌駅前を１６時１０分に出発する。札幌駅の地下のカフェで時間を調整し、特急はぼろ号に乗る。羽幌が終点である。

高速道を走らないのだから、高速バスとはいえないが、北海道の場合、市街地を出れば、高速バスも路線バスも変わらない。自動車もほとんど走っていないし、信号もない。

このバスを利用するのは誰だろうか？　このバスを知ったときに生じた疑問である。乗客はいるのか？

札幌駅で乗った人数は１３人だった。

バスは、札幌市の北辺の茨戸川を渡り、石狩市に入る。茨戸川までは来たことがあったので懐かしかった。

石狩市に入る。

遠くに見えるのが石狩市の中心地なのだろうか。

だいたい北海道はこういう景色である。

厚田を通り、円錐峰の西側を走る。

遠くに見えるのが、雄冬岬である。

浜益地区に入る。ここの海沿いに集落がいくつか点在する。ここで大方の人はおりてしまった。増毛バスターミナルまで乗った乗客は、私を含め、３人。

７日は風が強かった。海も荒れていた。

川を渡り、トンネルを幾つか通る。荒っぽい海岸線である。

増毛バスターミナルに着く。海に面している。

遠くに船が見えた。漠然とフェリーかなと思った。この船が「にっぽん丸」であることを後で知った。それなら写真を撮っておくべきだったが、あとの祭りである。

にっぽん丸は７月７日に留萌港に停泊した。富良野まで観光旅行したそうである。留萌から富良野まで往復できるのかと、半信半疑だった。

バスは留萌市内では各バス停に止まるが、あらかじめ運転手にいっておく必要がある。というより、札幌駅で乗車するときに、どこでおりるかと聞かれる。

１８時５３分、私は、ホテルに近い錦町でおりた。残りの乗客は１人だった。

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