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「ウィンチェスター銃’73」(アンソニー・マン) [映画]

1950年製作。西部劇の傑作である。傑作というより、快作というべきか。めっぽう面白い。

監督:アンソニー・マン 主演:ジェームズ・スチュアート

この映画が大好評だったので,その後、この監督・主演コンビで4本の西部劇が製作された。「怒りの河」「裸の拍車」「遠い国」「ララミーから来た男」である。

テンポが素晴らしく、爽快である。人間関係も感情の表白が激しく描かれ、一時の緩みもない。

題名通り、銃が主人公である。千挺製造して一挺できる、という名銃。名刀正宗を知る日本人には理解しやすい。

この銃が転々とする。

射撃大会の優勝者→優勝者の仇敵→インディアン相手の武器商人→インディアンの酋長→卑怯者の男→無法者→優勝者の仇敵に再び戻り、最後は射撃大会の優勝者が手にする。

銃が転々とする度にドラマがある。これを93分に収めるのだから、話の展開は早いし、息を継がせぬドラマができあがる。

優勝者と,その仇敵がドラマの芯である。西部劇によくある肉親の相克がテーマだが、ラストにならないと謎が明らかにされない。


カメラはウィリアム・ダニエルズ。このモノクロの西部の風景が素晴らしい。
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