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映画「硫黄島の砂」「太平洋航空作戦」 [映画]

「硫黄島の砂」「太平洋航空作戦」のいずれもジョン・ウェインが主演している。部下から恨まれる鬼隊長の役という点で共通している。

「硫黄島の砂」(アラン・ドワン監督)は1949年、「太平洋航空作戦」(ニコラス・レイ)は1951年の製作である。

いずれにしても、こういう戦争映画は米軍占領下の日本では公開を禁止されていた。

「硫黄島の砂」は1952年の6月に封切りされた。日本が独立したのは1952年4月だったからである。(もっとも沖縄の人はこうは思っていない。)

第二次世界大戦後、戦争映画やチャンバラ映画が禁止されていたが、もう覚えていない人が多いだろう。

「硫黄島の砂」で描かれるのは、タラワ環礁の戦いと,硫黄島の戦いである。「太平洋航空作戦」では主にガダルカナル島での戦いが描かれる。

ガダルカナルの戦いは,日本軍の失敗の研究で必ず取り上げられるテーマだが、アメリカ軍も非常に苦戦したことがわかる。

両方の映画を見て、感じたこと。

アメリカ軍と日本軍の違いというか、それ以前の,アメリカ人と日本人の違いを痛感する。

「硫黄島の砂」ではジョン・エイガーの部下が、「太平洋航空作戦」では副官のロバート・ライアンがジョン・ウェインの上官に云う。

云うことは共通している。

「あなたという人間は嫌いだが、職務(つまり命令)には従う。」 これである。

日本軍では考えられないことだ。そもそも日本の社会では,こういうことは考えにくい。相手を嫌だと云えば、相手の人格に泥を塗ったように思われる。

日本人の心情はそういうものだろう。国際的に見れば、日本人のこういう心情は風変わりである、ということは自覚しておいた方がいい。

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