SSブログ

「アメリカ交響楽」(アーヴィング・ラパー) [映画]

1945年製作。ジョージ・ガーシュウィンの伝記映画。ガーシュウィンは1937年に死亡しているので、死後8年にして伝記映画が製作されたということである。

ガーシュウィンの名曲のオン・パレードで,伝記映画としての内容を云々することはできない。ガーシュウィンの関係者はまだ多くが存命していただろうから、描けることは限られている。

ガーシュウィンの人生を一言でいえば、「僕には失敗する暇がない。」 これである。

1898年生まれで1937年死亡。ともかく、疾風のごとく生きたということである。

ユダヤ系ロシア移民の子。父がピアノを買った少年時代から、楽譜出版社のピアノ弾き、やがて「スワニー」をアル・ジョルソンが歌って大ヒット。人気作曲家になる。

当然、女性関係も華やかだったはずだが、この映画に描かれているのは、歌手のジュリー・アダムズとの恋愛、パリで出会ったギルバート夫人との恋だけである。

双方とも,自ら身を引く形に描かれている。「あなたは一人の方がいい。」別れの言葉としては最高かもしれない。こういわれれば、文句もいえまい。

最後は脳腫瘍で死んだのだが、アッサリと描かれている。これぐらいでいいと思う。

最後の場面は有名である。ピアノを弾くオスカー・レヴァントを真上から撮る。そのカメラがぐんぐん引かれていって、オスカー・レヴァントの姿は豆粒のようになる。何百メートル上空から撮ったのだろうと考えてしまう。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0