イグアスの滝 遊覧船

イグアスの滝は８割がアルゼンチン領、２割がブラジル領である。アルゼンチン領から見ると、滝の上から見るか横から見るかであり、滝の全景を楽しむためには、ブラジル側から見るしかない。

アルゼンチン側からもブラジル側からも遊覧船が出ているが、イグアス滝の端を航行するだけである。ブラジル側の遊覧船はワザと滝壺に突っ込む。観光客はビショ濡れになるわけである。

添乗員からあらかじめ注意を受けている人が多いので、レインウェアなり、水着なりで、水しぶきを浴びてもいい格好をして、遊覧船に乗り込む。

イグアスの滝でずぶ濡れになったあと、ホテルへ行く。ホテルも濡れた格好で宿泊客が来ることを知っているので、問題はない。

遊覧船に乗っていて、面白いことがあった。もう片方の岸からも遊覧船が来るが、川の途中でＵターンする。こちら、ブラジル側も同じくＵターンする。

その時は妙だなと思ったぐらいだった。

あとで考えると、川の中の国境線でお互いにＵターンをしていたのである。

アルゼンチン側はアルゼンチン領内、ブラジル側はブラジル領内でＵターンしていたということである。

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