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1票の格差是正 [雑感]

1票の格差違憲訴訟の口頭弁論が23日に開かれる。最高裁大法廷だから、厳しい判決が出ることが予想される。

過去に最高裁の違憲状態の判決が出ているにもかかわらず、国会がネグレクトしてきた。

無効判決が出たとして、一部無効なのか、全部無効なのか。全部無効なら、選挙のやり直しだ。全部無効の判決が出ないと、国会は動かないだろう。そのぐらいのショックが必要だ。

無効判決ー選挙やり直し、という事例は過去に一度あった。

その事例というのが、なんと太平洋戦争中のことだった。

1942年4月に衆議院選挙があった。真珠湾攻撃の勝利とその後の連戦連勝の期間に行われたので、選挙干渉をしなくても翼賛体制側が勝利するのは間違いなかった。それが選挙干渉が甚だしかったので、選挙無効訴訟が起こされた。

これは我々世代がたたき込まれた戦時中のイメージと異なる。戦争中に衆議院選挙が行われたことが意外である。軍部独裁のイメージとは遠い。

その選挙について、無効訴訟が起こされ、受理されたこと。特別高等警察は介入しなかったのだろうか。

その訴訟の結果、鹿児島2区では「選挙の自由と公正が没却された」と選挙無効判決が出た。

軍部独裁下に「選挙の自由と公正」があるものなのか。こういう判決が出る以上、戦時下の日本をファシズムと断定していいものなのか。

選挙無効の判決で、鹿児島2区では再選挙が行われた。1945年3月のことである。敗戦濃厚、空襲もあっただろう。結局、翼賛体制側が勝った。

結果はともかく、法は守られた。

この結果を誉めるべきか…。
タグ:選挙無効
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