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マチュピチュ記 [旅行]

マチュピチュには観光列車で行くが、この観光列車は不通になることがある。雨が降れば、横を流れる河川が氾濫することもあり、落石の危険もある。従って、雨の降り方によって運休になる。ペルーに行っても、マチュピチュに行けるかどうかは不確かである。

<2013年2月19日>

ピースボートのオーシャンドリーム号船内で、午前3時5分集合。なんとも早い集合時間だった。大方の人はろくに眠れなかったと思う。私は少しは眠った。

バスでリマ空港へ行く。空港は混んでいた。後で知ったことだが、リマ空港は国内線・国際線共用の空港である。

ピースボート専用のチャーター便でクスコ空港へ向かう。クスコ空港は3400メートルの高地である。高山病にかかる可能性が高い。クスコ空港到着後、現地ガイドの案内に従い、観光を開始する。現地ガイドはインディオだったが、しっかりした日本語を話した。いきなりの3400メートルで、気分は変調。体がふらつく。

まず旧市街を歩く。7時15分から歩き始めた。旧市街地は道が狭く、自動車は一台がやっとである。町並みは独特だが、12角の石、アルマス広場など、興味が起きない。太陽の神殿もインカ時代のものは取り壊され、スペインが新しく建ててしまったのだから、なんともいえない。

土産物店に寄ったが、興味は起きない。モデルになった少女が美少女だったことだけが印象に残る。

クスコから郊外に出て、ケンコー遺跡に行く。昔の太陽信仰の遺跡である。ここで高度3550メートルという。かなりしんどくなる。次にまた上に上り、サクサイワマン遺跡へ。石ばかり見ていて、段々と印象がごっちゃになる。

ここから峠を越えてウルバンバへ向かう。途中の峠は3800メートル。ウルバンバのレストランで昼食。屋外で、生演奏つき。

ここからモライ円形遺跡。すり鉢上の段々畑に見えるが、穀物の品種改良した場所であろうという。周辺の景色はなだらかな畑が並び、北海道の美映の丘を髣髴とさせる。もちろん、アンデスのほうがスケールが大きい。

その後、オリャンタイタンボ遺跡。昔の神殿である。高いので、上るのが大変だ。

ホテルに着いたときは疲労困憊。夕方18時半。

ここからまた市内のレストランへ行き、夕食をとる。ホテルに戻ったのが21時半。超強行スケジュール。

ベッドの入ったときは体がいうことを利かない。頭痛がする。2800メートルの高地である。

ホテルは暑く、寝たかどうかもわからなかった。


<2013年2月20日>

モーニングコールは5時半。昨晩は暑くて眠れなかった。体がいうことを利かない。朝、ホテル備え付けのエネルギー・ドリンクを飲んだ。ともかく、歩けるようになったが、朝食はほとんど駄目で、パンとフルーツのみ。

7時45分にホテルを出る。バスでパチャル駅まで行く。40分ぐらい。

臨時編成のチャーター便のディーゼル車に乗る。ゆったりした観光専用の列車で、座席は新幹線並み。車内サービスの乗務員がいるのは飛行機と同じだ。ドリンクとおやつが出される。最初に回るときは有料であるから、注意したほうがいい。無料のドリンクとおやつはあとから出てくる。列車はのんびりと動く。パチャル駅は2800メートルぐらいだろう。マチュピチュ駅は2000メートルだ。行きは下りっぱなしである。乗車時間は1時間40分から2時間ぐらいの間という。時間は未定だ。

9時半にパチャル駅を出て、11時15分にマチュピチュ駅に着く。この駅の周辺は土産物店だらけである。その中を通り、シャトルバスの発着場に行く。マチュピチュ駅からシャトルバスで20分走り、2400メートル地点のマチュピチュ遺跡入り口に着く。

ちょうど12時だったので、まず昼食。大変な混雑だ。12時45分に遺跡に入る。現在、マチュピチュ遺跡は入場制限がかかっていて、あらかじめ許可を受けた者しか入れない。一日3000人に限定されている。入場する者が許可された者を同一であるかどうかをチェックする。外国人の場合はパスポートの提示を求められ、チェックされる。

入場して進むと、写真でおなじみの卵形をした山<ワイチュピチュ>を背景にしたマチュピチュ遺跡を見ることができる。

マチュピチュは、入場制限を受けている上に、入場してもきちんとした風景が見られるかどうかは分からない。そこは運になる。天気が変わりやすく、雨も多い。雨が降れば、危険なので、一部しか歩けない。

私の場合は、早めに昼食を切り上げて入場したのが良かったのだろう。遺跡を俯瞰できる場所は見晴らしよく見えた。
下に降りて町の中を入ってしばらくすると、猛烈な雨となった。階段が急な上、雨水が滝のように流れ落ちてきた。歩きにくいこと、はなはだしい。それでもいちおう主要な部分の説明は受けた。

往きと逆コースでホテルに戻ったのが19時40分。19時50分から夕食。セットメニューだったが、いっぺんに140名の配膳は無理で、配膳に時間がかかりすぎだらける。配膳係は5人しかいなかったからだ。

夜は良く眠れた。


<2013年2月21日>

ウルバンバのホテルを出て、クスコ空港へ向かう。

”聖なる谷ウルバンバ”を上から見下ろす丘の上の道を通る。丘の上は台地になっており、畑が非常に美しい。北海道の美瑛の丘をスケールアップしたものと思えばいい。これは見応えがあった。

クスコの近くで、新しい空港ができるという場所を通った。クスコ空港はクスコ市内にあるが、谷間であり、午後は靄がかかり、離着陸できないことが多いらしい。丘の上に新しい空港を作ろうということなのだろう。

クスコの民家は貧弱な鉄筋を入れた煉瓦造りの建物である。余った鉄筋が突き出ているのには驚く。傷みやすいだろうに。建築業者が立てるのではなく、自分で家を建てることが多いという。この建て方では震度6で全壊してしまう。

チャーター機でリマ空港へ。リマ市内を自由見学する時間はあったのあが、リマの旧市街は非常に危険であり、行かない方がいいと、現地ガイドに言われた。その言に従う。

船には15時過ぎに戻った。



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