相続税無申告増加

今年の６月までの税務調査で、相続税の無申告が９３２件あったという。

ちなみに６月までで区切るのは、税務署の事務年度（会計年度とは異なることに注意）が７月から翌年６月まで、になっているからである。

無申告と云っても、気がつかない場合もあっただろう。全部が悪質なものではなかったと思う。

一昨年の４月から土地の評価方法が変わった。小規模宅地等の特例が厳格化され、都市部に居住していた人の相続財産が増える結果となった。

一昨年の４月以降に新制度が適用になったので、申告期限が昨年の２月以降分は、知らぬうちに相続税の基礎控除額を上回った例も多かったと思われる。

相続税増税と言うことで、雑誌などで多くの記事が書かれるようになったので、これからは相続税の無申告は少なくなるだろうと予想している。

東京、及びその周辺地区、名古屋、大阪は土地の評価が高いだろうから、要注意である。

国税庁も積極的に調査するといっているので、相続がおきたら、まず相続税を念頭に置いてほしい。

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