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伊勢佐木町「荒井屋」/相続の話 [雑感]

荒井屋にて

昔の税理士事務所で一緒だった仲間と横浜・伊勢佐木町の老舗「荒井屋」で会食。創業117年という名店だ。給仕する女性の物腰や話し方にはそれ相応の礼儀があり、こういう店の食事は気持ちよく食べられる。

出席者も今では年金世代で、話は親の介護、友人の痴呆症、ガンや心筋梗塞の話となる。よく30代、40代は子供自慢の話になり、60代ともなると、病気自慢の話になると言うが、本当だ。それに加え、親の介護の話のタネはつきない。

先日の電話で、相続税2億円の話があったので、もう申告がすんだのだと思っていたら、何、亡くなったのが3月15日だという。相続税の申告期限は来年の1月15日ではないか。

まだまだ時間があるじゃないかというと、こういうことは早めに決めた方がいいという。それは正しい。

相続の話になったときに、こういう事例があるという。

父親が倒れ、兄弟間で父の事業をどちらが相続するかで揉めた。まだ、いまだ解決はついていない。

ーー父親の意思はどうなの?

ーー父親はとっくに植物人間状態になっている。

父親が死ぬと、相続税の申告期限の問題があり、それまでに兄弟いずれかが事業承継するかを決めなくてはならない。相続財産が未分割のままでは相続税の負担が大変だ。

ということで、兄弟間の相続の争いが片付くまでは、父親は植物人間の状態のまま生きていて貰うということである。

ーー死なせて貰えないのか、そんなことは父親は夢にも思わなかったことだろうな。


こういう相続の悲劇もあるということだ。


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