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「この厄介な国 中国」(岡田英弘)より [雑感]

岡田英弘の「この厄介な国 中国」を読んだ。原書は1997年に発売された。26年前の本だが、まだ現役である。

この本の最後に返還後の香港について述べた箇所がある。1997年は香港が返還された年である。

こうあるね。

「香港人の中で一国二制度が維持できると信じている人はほとんどいない。」 これは正しい指摘だった。

香港返還については、第二次世界大戦の終戦直後に密約ができたそうである。エッ、密約があったのかと思う。

イギリスは、香港返還の三年前までは、香港の住民には一切行政に参加させなかった。」→ 香港は民主的ではなかった。

イギリスは返還直前になって民主的政府を作り始めたが、これは中国が50年間現行の制度を守るはずがない、ということを分かっていたからである。

それならば、なぜ、中国が一国二制度を骨抜きにすることが分かっていも、イギリスは民主的政府を作ったか。

それは、中国が民主主義を侵したとき、自由と人権を圧殺したのは中国だ、と非難できるようにするためだ。

確かに、この通りになった。イギリスは悪賢い国ではあるね。イギリスは撤退するときは、トラブルの種を撒いていく。



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