四国遍路のピークは？

４月の四国遍路の先達（せんだつ）は珍しくも、男だった。今までは全部女性だった。

先達によって､お勤めのやり方も変わる。今回の先達は、かなりひとつひとつしっかりとやった。おかげで時間に追われたが。

要領よく、早く終わるように進行させる先達もいる。

男の先達のいいところは､話題がひろがるところである。都合の悪いことでも結構平気でいう。女性の先達は全体的に優等生で、あまり踏み出したようなことはいわない。

四国遍路の状況についても話してくれた。

私はなんとなく団塊の世代も退職したことだし、お遍路をする人が増えていると思っていた。

「違います。一番お遍路の人数が多かったのは１０年前ですよ。最近は減ってきていて、先達で食べている人は収入が減って大変です。」という。

減った理由というと、やはりお金だろうか。金がかかる。これは間違いない。

私が参加しているのは、一人一部屋の贅沢旅で、３回参加すると、６０万円近くになる。

信仰心が薄れたこともあるだろう。

普通のお寺のように､お賽銭を投げるだけ。御朱印をもらって､次の寺に向かう人も増えたという。格好も普段着のままという人も多くなったという。

四国お遍路も変化しつつある。