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橋場不動院 [旅行]

橋場不動院は、関東三十六不動霊場の第23番札所である。

所在地は、浅草駅から行くと、白鬚橋の手前になる。今回は、東武東京スカイツリー線の東向島駅で下りて、向島百花園に立ち寄るコースを取った。百花園から白鬚橋を渡り、橋場不動院に向かったのである。

東向島駅は旧駅名を「玉ノ井」といった。

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玉ノ井と云えば、なんといっても永井荷風の「濹東綺譚」である。荷風の日記「断腸亭日乗」によると、永井荷風が初めて玉ノ井に行ったのは、昭和7年(1932年)1月22日である。

永井荷風は、堀切までバスで行き、玉ノ井まで歩いたのである。歩いたというより、迷い込んだという方が適切だろう。

今や向島は普通の住宅街で、私娼街の面影を残すものはない。



橋場不動院は、小さな寺院である。ここも第24番札所・飛不動尊と同様に、見つけにくい寺院である。入口が狭い。ノボリを見ないとわからない。

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ただし、大イチョウがあり、これがこの近辺では目立つので、格好の目印になる。江戸時代の人々は、この大イチョウを目印にしたという。

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ここが、奥州街道へ渡る船渡し場になっていた。橋場不動院という名前は、これに由来する。

本堂を詣でる。

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境内も小さなものである。

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橋場不動院の不動明王は、良弁僧都の作と伝えられている。大山寺(第1番札所)と同木で彫られた不動明王である。

良弁僧都は東大寺建立に功績のあった僧侶であり、東大寺の初代別当に就任した名僧である。

橋場不動院は小さいながらも、由緒のある不動明王像を安置している。これが関東三十六不動霊場の札所となった所以だろう。






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