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映画「ギターを持った渡り鳥」 [映画]

-小林旭の映画をBSで放送していましたね。

-そう。タイミングがよかった。8月下旬に鹿部に宿泊し、大沼国定公園にいった。日暮山に登り、駒ヶ岳、大沼の景色を眺めたとき、小林旭の映画を思い出した。「渡り鳥」シリーズが脳裏に浮かんだ.。第1作の「ギターを持った渡り鳥」は函館が舞台だった。これは覚えていた。あとは七財橋かな。函館駅から歩くと、赤レンガ倉庫群の手前が七財橋で、石造りの太鼓橋だ。

ー確かに七財橋は途中で映しましたね。

-そう。でも、記憶違い。あの橋の場面がラストだと思っていたから。

-一番最初のタイトル場面で出てくるのが駒ヶ岳でしょ。

-その通り。駒ヶ岳をバックに馬車がやってくる。ギターを持った小林旭が乾し草の荷台で寝ている。草っ原の道を馬車がやってくる。あれはどこなんだろうと思ったね。大沼の周辺は沼と樹木だけ。草原の場所などはない。見通しは悪い。ロケ地はどこだったんだろう。

 地図で見ると、駒ヶ岳の西側に牧場がある。その当たりかな。行ったことがないのでなんとも云えない。

 タイトルの最後は山を下る小林旭を映し、遠くに函館山が見える。仁山あたりでロケしたのだろう。

-テンポが速く、80分もない映画でしたね。短い映画はいいですよ。2時間を越すと、しんどくなる。

-当時は普通、二本立てだったから、90分程度に収まっていた。この映画は面白いよ。当時の若者が熱狂したというのもわかる。特に地方の若者にとってはなんといってもアキラだったらしい。

 まぁ、函館の観光映画という面もある。元町地区でもロケしていたし、海を見下ろせる長い坂を二本柳寬と小林旭が上ってくる。鳥居をくぐる。あそこが函館護国神社だ。護国神社の前の坂道の眺めも素晴らしいよ。

-フクロウの御守りでしたね。

-そう、護国神社はフクロウの御守りだ。

-この映画はキザですよ。そこがいいのかな。だいたい、船で射ち合ったところがあるでしょ。その結果はというと、次はボスのいるキャバレーの場面になり、用心棒がドアを開け、よろよろと歩き、血を吐いて、倒れる。

 船で射ちあってから、どうやってキャバレーまで行きます?船が港に着くまでにも時間がかかるし、そこからキャバレーまで行くにはどうしたのか。歩いたのか、自動車に乗ったのか。いずれにしたって、あんなことはありえないですよ。

ー理屈で考えると笑い話になってしまう。映画的演出を楽しみましょう。小林旭にしても片腕を射たれて、大格闘するのだから。

 主人公に傷を負わせて、アクション場面を作るのは、映画のセオリーだけどね。

 キザな演出満載だ。それを楽しみましょう。
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