大沼国定公園 日暮山 [旅行]
函館駅から函館本線に乗り、特急なら19分で大沼公園駅に着く。大沼は駒ヶ岳の麓に拡がる景勝地である。沼という字面からはいい印象がないが、きれいな湖と思えばいい。
ただ全体を見通しにくいが、それは北海道特有の原生林が拡がっているためである。樹木が邪魔をして視界がきかない。
もっとも見通しがいいのは、ここ日暮山だろう。日暮山の名前は、景色に見とれて日が暮れてしまう、ということに由来する。
大沼公園駅から大沼プリンスホテルの方向に歩けば、1時間ほどで頂上の展望台に着ける。標高は330メートルほどしかないので楽に上れるし、車道もあるので、自動車なら展望台の真下まで行くことができる。
ここからの眺めは、左手に駒ヶ岳、中央に大沼、右手に城岱山と見通しが非常にいい。日暮山の名前に恥じない。緑の海原を堪能できる。
以前この景色を見たときは「小林旭の映画だな」と思ったものである。何となく渡り鳥シリーズを思い出したからだ。
以前に行ったのは6月はじめだった。今回は8月下旬である。どこが違うか? ムシが違う。8月の北海道の自然は素晴らしいが、虫除けは必携である。コンビニにはスキン・ガードを山のように置いてある土地柄である。スキン・ガードをスプレーしながら眺望を愉しんだが、それでもムシは気にかかる。
無防備で展望台に来た人は、早々に立ち去ってしまった。
もし日暮山に行くなら、6月がもっともいいと思う。ゆっくりと眺めていられる。
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