暑さで死人が出る

今日もまた暑い。四万十市では４１度の日本新記録とか。宿毛に行く途中で立ち寄ったばかりだ。

横浜も暑い。冷房、扇風機を総動員しなければ熟睡できない。冷房、扇風機がないとなると…。

不動産屋に立ち寄ったときの話である。

「今日は午前中バタバタしました。実は管理しているアパートで死人が出たんです。」

「熱中症で死んだ？」

「持病があったらしいですが、暑さで体力を消耗していたんでしょう。朝、その隣の部屋を借りている人から電話があり、隣りの部屋がドアが開けっ放しで、中の人が動いていないようだから、様子を見に来てほしいというんです。行って見ると、息が止まっていました。」

「クーラーは？」

「クーラーどころか、扇風機もない部屋でしたね。金がぎりぎりだったでしょう。今年更新したんですが、火災保険にはいる金がないから保険にはいりませんと突っぱねられました。」

「生活保護以下だね。生活保護でもクーラーはつけられるよ。どうなっていたのか。」

「奥さんとは離婚したという話だったです。息子さんがいるとかいないとか。保証人に電話しましたが、関わりたくないようで、これからどうするか、弁護士と相談する必要があるかもしれません。」

「後始末が大変だな。で、遺体はどうしたの？」

「港北警察署に霊安室があるので、そこへ持っていきました。司法解剖されるでしょう。警察の調べもけっこうもたもたしていて、外で２時間ぐらい待たされました。」

「ワンルームに住む高齢者は怖いよね。」

「他の業者とも話しましたが、ワンルームはやりたくないと云ってました。５０歳ぐらいで契約しても、すぐ２０年ぐらいたってしまって、危険ゾーンになります。」

「単身生活者の平均寿命は７０歳ぐらいだったから、６５歳ぐらいになると、要警戒モードだな。若い奴しか貸せないね。今回の件は、翌朝に見つかったからいい方かもしれない。」

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