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映画「ネブラスカ魂」 [映画]

1948年の作品。日本公開は1952年。ひと言で言えば、標準的な西部劇で、こういう西部劇を子供時代に大量に見ていたのだということを知ることに意義がある。

子供の時にこの映画を見た。当時は主演のアラン・ラッドの大フアンだったからだ。そういう意味でも懐かしい。この映画を見ても、クールなハンサムだったと思う。

アラン・ラッドの晩年は不幸で、半ば自滅という形で死んだ。息子のアラン・ラッド・ジュニアの方が親しまれているかもしれない。「スター・ウォーズ」の製作に関わったからだ。

この映画の主演はアラン・ラッド(スミス)、ロバート・プレストン(マレイ)にブレンダ・マーシャル(マリアン)。懐かしい名前が揃っている。スミスとマレイは幼いときからの友達である。スミスが思いを寄せていたマリアンはマレイと結婚している。一種の三角関係になるわけだ。なぜマリアンがマレイと結婚したかはこの映画では説明されていない。

違法行為で鉄道会社をクビになったマレイが列車強盗を働き、鉄道保安官であるスミスと対決することになる。最後はスリリングなのだが、顛末はあっけない。こんなのありか、と思う。

マレイはマリアンをスミスに渡したくない。それはセリフに出てくるのでハッキリ分かる。しかし、マレイとマリアンの関係は、というと、冷えているとしか考えられない。

最初の方で、負傷したスミスを家に入れてマリアンが介抱する。その後、寝室に戻るわけだが、マレイはベッドで背を向けて寝ており、マリアンがそれを見下ろして立ち尽くす。マリアンの寝場所は当然カラなので、ぽっかりとベッドの半分があいている。この2人の関係を象徴する場面とみた。当時のハリウッドではこういう描写で限度だろう。

この映画で面白いと思ったのは、鉄道事故が起きると、当然に破損商品が出る。それは救援隊が勝手に処分して良かったらしい。今ではこんなことは考えられないが、19世紀にはこういうこともあったのだろう。

これで思い出したのは、昔は海戦があると、敵の船舶、物資を略奪するのが当然だったということだ。買い手の商人も艦隊に従っていたという。半ば海賊行為だが、それが当時のモラルでは許されていた。ネルソン提督など、戦利品が少ないとぼやいたこともあったとか。

もっとも日本人が礼儀正しすぎるということもあるかもしれない。こういう非合法なことが当たり前のように行われる国の方が多いだろう。

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