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逆自然淘汰説 [雑感]

中島義道の「善人ほど悪い奴はいない」を読んだ。

逆説的な題名に見えるが、ピンと来る人は現代社会の実相が分かっている人だ。

この本をひと言で要約する。

私は弱いが故に正しい。(故に権利がある。)

私たちは、この逆さまの世界に住んでいる。

19世紀は、進化論の影響で、自然淘汰説が盛んだった。強者は生き残り、弱者は淘汰され滅びる。

21世紀は、逆自然淘汰説の時代だ。弱者は生き残り、強者は淘汰され滅びるべきである。

逆自然淘汰説の矛盾は、強者が滅びれば弱者を養う者がいなくなるから、弱者も滅びるということだ。 
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