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金融商品の広告 [経済]

日経の金融広告。外貨定期預金。

キャンペーン金利適用。年利1.5%。ただし3ヶ月ものだから、享受できるのは1.5%*3/12=0.375%。

こういう広告は下の小さな字で書いてあるところを注意しなければならない。アンダーラインで書いてある。為替レートに変動がなくても元本割れが生じると。

どれだけ元本割れが生じるか。為替手数料は1ドルにつき1円である。
計算をわかりやすくするため、為替レートを1ドル=80円としておこう。これで10万ドル外貨定期預金を作るとすると、
10万ドル*(80+1)=8,100,000円が預入元本となる。

利息は源泉税を考慮すると、10万ドル*1.5%*3/12*0.8=300ドルとなる。
元利合計は100,000ドル+300ドル=100,300ドルである。

これを3ヶ月後の満期日に円で受け取るとすると、
100,300ドル*(80-1)=7,923,700円になる。

7,923,700円-8,100,00円=-176、300円。176,300円の損が出る。

銀行の収益はどうなるか。為替手数料が入る。
預入時に100,000ドル*1円=100,000円。
3ヶ月後に円に換えるとすると、100,300ドル*1円=100,300円。
往復で200,300円の手数料が入る。

どれだけ円安になれば、収支が均衡するかというと、
預入額8,100,000円/100,300ドル=80.76円だが、為替手数料1円分を上乗せしなければならないから、
80.76円+1円=81.76円が損益分岐点になる。

外貨預金とは言いながら、実際は為替投機である。
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