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1991年12月26日 日誌 [雑感]

『昨夜、ゴルバチョフ・ソ連大統領が辞任を表明した。ソ連の国旗がクレムリン宮殿からおろされ、代わりにロシアの国旗が掲げられた。ソ連は、旧ソ連となった。

 「独立国家共同体』はいまだ実質がない。その中で最大の共和国はロシア共和国だ。故に、これからは、従来のソ連に代わるものはロシア共和国となろう。

 日本の番組で真夜中に特番を組んでいたテレビ局があるが、単なるセレモニーに過ぎないとも云える。ソ連はすでに解体していたからである。既成事実を裏書きしても感動は起きない。

 ソ連解体で最も印象的な日はいつだったか。8月のクーデター騒動の時だったか。これでエリツィンはゴルバチョフより優位にたったのだから。その後は、なし崩しにソ連は解体していったというべきだろう。』
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1991年12月22日 日誌 [雑感]

『ソ連が消滅。新たに「独立国家共同体」なるものができた。しかし、この新組織をなんと呼んだらいいのだろう。新聞もマスコミも当分の間、困惑することになるだろう。しばらくは旧ソ連とよぶべきだろうか。新聞はどう評価していいか分からないらしい。

 ゴルバチョフは自動的に引退する。彼をどう評価すべきか。民主的にソ連を解体したことは偉大だったと書いているが、過大評価で甘すぎる。いったい、国を解体に追い込んだ政治家を偉大だったと評価していいものだろうか。

 ゴルバチョフは悲劇の政治家だった。やることなすこと、徹底的に裏目に出た。これほど歯車の狂った政治家を生まれたことは皮肉としかいいようがない。恐ろしさを感じる。一度歯車が狂えば、強大な国家も消滅する。それが目の前で起こったのだから。戦争に負けて滅んだのではない。自滅したのだ。

 今のこの世界の動きはホントに読みにくい。自分は、基本的には「第2次帝国主義」の時代であると思う。ソ連が消滅したことで第1次世界大戦以前の時代に戻ったとみるべきであると思う。

 経済の時代というが、それは経済戦争に近い。資源と市場を求めて植民地を獲得するためにしのぎを削った時代に変わり、ハイテク技術と市場を獲得するために、経済協力の名においてしのぎを削る時代が来たのだ。』
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1991年12月18日 日誌 [雑感]

『ソ連はとうとう今年の大晦日で消滅する。あのソ連が。世界の2大国であったあのソ連が。

 今年の大晦日のフィナーレは、クレムリン宮殿から下ろされるソ連の国旗であろう。間違いなくこれは大した儀式になりそうだ。ドイツ統一には喜びがあったが(その後の動きは期待に反したとしても)、今度は湿った儀式になりそうだ。滅びいくものへの哀悼の意を表することになるのだろうか。

 しかし、これはソ連が消滅するのであって、ロシアが消滅するのではない。ロシアは復活するであろう。ソ連の脅威に変わり、ロシアのそれが台頭するのは、遠い先のことではない。ロシアの脅威を私が生きている間に見ることになるだろう。

 韓国は核兵器の非存在宣言を発した。つまり、米軍は韓国内の核兵器を撤去したのだ。朝鮮半島の南北統一の可能性が出てきた。』
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1990年 その2 [雑感]

1990年日記より。

「シュワルナゼソ連外相がルーマニア訪問。ルーマニアはチャウシェスク政権が倒れ民主化し、国民に食料を放出。ところが、いままでは、ルーマニアでつくられた食料の7割はソ連向けの輸出だったという。それがチャウシェスク政権を倒したことにより、国民の不満をしずめるため、輸出していた食料を国民に放出しなければならない状況になった。
 その一方、ソ連も食料品が不足している。飢えを巡る綱引きで、これはもうなんともいいようがない凄惨さだ。ソ連は一体どうしたというのだろう。近代国家の怖さか。モノと情報の流通が不如意になると、機能が麻痺してしまう。しかも今後の経済は、一国のみならず、全世界的な規模でモノ・情報の流通を行おうとしている。どこか、1箇所で切れたら、世界的に混乱が生じる。それを克服する智慧を人間は持っているだろうか。」
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1990年 [雑感]

1990年に何があったか。東京株式市場は下落に転じた。バブルの崩壊の始まりだが、バブル崩壊と分かったのは数年後のことだった。

なぜ今、1990年か。

引っ越ししようかと想い、部屋の整理をしていたら、1990年の日誌が出てきたのだ。こういうものがあることを忘れていた。30年前のことだ。

ああ、そうだったかと思うこともある。

そのまま書き写す。注釈を入れなければ分からないところは注を入れる。

「正月に相応しいのは今後の予測だ。しかし、今までの延長線上で今後を考えることができないのは事実だ。東欧情勢はともかく、アジアにとって気掛りは中国だ。これについての予測は非常に困難だ。」

(注: 1989年から東欧の脱ソ連化が始まっていた。1989年9月にポーランド、12月にチェコスロバキアで非共産党政権が誕生した。1989年11月にはベルリンの壁が崩壊した。中国については、1989円4月に天安門事件を起こし、欧米から経済制裁を受けていた。日本も同調して円借款の供与を停止していた。)

「日本の銀行は対中融資を再開するらしい。天安門事件以後の経済制裁の恐ろしさを中国首脳部も身に沁みて感じただろう。このへんで制裁緩和となるかどうか。
 アメリカはすでに軍事援助を再開しているらしい。アメリカの中国に対する思い入れは根深いものがある。中国が弱体化すれば、アジアにおける日本の存在感は圧倒的になりすぎてバランスを崩す。アメリカとしては、日本を牽制する勢力が必要だ。これが民主化要求を弾圧した中国政府を援助する理由だ。アメリカは理想を追求するが、一方では自国の安全を何よりも重視する。」

(注:30年前は、アジアでは日本が圧倒的なプレゼンスを持っていた。今では、これが逆なり、中国のプレゼンスが圧倒的になった。30年の変化は激しい。
 日本は欧米に同調して円借款の供与を停止したが、すぐに円借款再開を検討したことが分かっている。1991年に当時の海部首相が訪中し、翌年の1992年には天皇皇后両陛下が訪中した。中国は国際社会に完全に復帰した。)
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聖火 [雑感]

オリンピックは、どうやら、延期になりそうだ。ずっと前から決まっていたと思うよ。

聖火はどうするのかね。またアテネに戻すんだろうか?

日本のどこかにずっと保管しておくのかな。間がぬけてしまう。盛り上がらない。

(追記)

日本で保管する。最初は公開する案もあったが、保管場所はトップシークレットになっている。


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