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兵庫県立芸術文化センター [雑感]

2018/07/29

兵庫県立芸術文化センターへ。阪急神戸本線の西宮北口駅にある。駅から連絡橋がつながっているので便利である。

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台風で大騒ぎした日だったが、東海道新幹線は通常通りの運行で、京都駅で小雨だったが、新大阪駅では雨はあがっていた。東海道線で大阪駅に出て、阪急線に乗換える。阪急線は昔は梅田駅だったが、今では大阪(梅田)という表示になっていた。大阪駅と梅田駅が違う駅だと誤解した人が結構いたものだ。

高松公園の中にある。

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兵庫県立芸術文化センターは2005年に開館した。ホールは新しく建てられたものほど良くなる。内部は美しい。これに比べると、東京文化会館は古色蒼然たるものである。

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14時からウェーバーの「魔弾の射手」の公演があった。東京でも二期会の公演があったが、演出がヒネていると聞き、こちらを選んだ。

指揮は佐渡裕だった。無難に収めていたが、もう少しコクが欲しかったな。何か、足りない気がする。でも、このオペラの良さは分かった。帰宅してからもCDを聞く。(マタチッチ=ベルリン・ドイツ・オペラの演奏。これはスゴい。)

管弦楽は兵庫芸術文化センター管弦楽団。世界中から若手演奏家を集めて結成されたオケで、最終日なので最後は全員舞台にあがった。多国籍軍だった。バリバリのプロもゲスト参加していた。オケの実力としては、学生オケとプロの中間ぐらい。

(オットカー伯爵)町 英和
(クーノー)鹿野 由之
(アガーテ)カタリーナ・ハゴピアン
(エンヒェン)マリア・ローゼンドルフスキー
(カスパー)ジョシュア・ブルーム
(マックス)クリストファー・ヴェントリス
(隠者)斉木健詞

演出:ミヒャエル・テンメ

7/20~29の公演。全部で8公演。これでどれだけ客が入るのかと気になったが、最終日のためか、ほぼ満席。

最終日につき、カーテンコールはお祭り騒ぎだった。





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札幌 kitara [雑感]

7/23 19時より、札幌コンサートホールkitaraでPMFホストシティ・オーケストラ演奏会。

コンサートホールは中島公園内にある。

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近くにバーンスタインの銅像が建っている。

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kitaraのホワイエ。ここは広くてゆとりがある。
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プログラム。

ハイドン トランペット協奏曲(マーク・J・イノウエ サンフランシスコ交響楽団員)
モーツァルト ホルン協奏曲第4番(ウィリアム・カバレロ ピッツバーグ交響楽団員)
コープランド クラリネット協奏曲(スティーヴン・ウィリアムソン シカゴ交響楽団員)

後半は、ベートーヴェンの第7交響曲。

指揮:クリスチャン・ナップ 札幌交響楽団

独奏者はいずれも優れていたが、札響の演奏は通り一遍なものでヤル気が感じられなかった。

ベートーヴェンも同じで、音が伸びない。迫ってこない。役人的演奏というしかない。拍手は盛大だったから、自分の耳の調子が悪かったのかもしれない。

























 



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カルッツかわさき [雑感]

7/18 キエフ・バレエ公演。チャイコフスキー夢の3大バレエ名場面集。

カルッツかわさきで。去年出来たホールである。コンサートホールは川崎ミューザがあるので、こちらはそれ以外の公演である。

駅から徒歩で20分はかかる。第一京浜を通り、川崎球場の近く。昔、近くの事務所に勤務していたことがあるので懐かしい。

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当日券を買い求めた。1階の3分の2ぐらいが埋まっていた。

キエフ・バレエは連日各地を公演して回っている。夏の暑い時期に、どうなっているのか?と好奇心が起きたのだ。

舞台は幕でドレッシングしていて、これなら移動も楽である。もちろん特殊音源(つまり録音テープ)を使用する。

前半が35分で後半が45分。計1時間20分。これなら疲れることもないだろう。

バレエは”色気”で見ることにした。細かいテクニックは分らないし、踊りの優劣も判断できない。全般的な漠然とした印象で考える。

最初の「くるみ割り人形」は舞台の勝手が分からず、なんなのだろうか?とみているうちに終わる。(クララ:長澤美絵、王子:フェディール・ザロディシェフ)。

次の「白鳥の湖」で色気?を感じた。(オデット:ヤーナ・グバノワ、王子:ミキタ・モスカレッツ、ロットバルト:コンスチャンチン・ツァプリカ)  


後半の「眠れる森の美女」は良かった。オーロラ姫のクリスティーナ・カダシェヴィチはスタイル抜群で見ごたえがあった。王子はイーゴリ・ホミシチャック。



                                                                                                                                                                                              
                                     
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都響スペシャル アラン・ギルバート [音楽]

2018/07/15 都響スペシャル、アラン・ギルバート首席客演指揮者就任披露公演を聴く。(サントリーホール 14時~16時)

後ろの席に女子高校生の団体が座っていた。学生の団体がいるのはだいたいチケットが売れてないときだが、今回はそこそこ席が埋まっていた。)

プログラムは

①シューベルトの交響曲第2番
②マーラーの交響曲第1番

シューベルトの交響曲第2番は初めて聴いた。これがいい曲で、まだ知らない名曲がいっぱいありそうだ。

マーラーの交響曲第1番は、2014年のクービク新校訂全集版による演奏。特徴は、通常はカットされる「花の章」が演奏されることだ。初めて聴いた。トランペットの主題が美しく魅惑的だ。なんでこれをカットしたのだろうか?

アラン・ギルバートの指揮は緩急の差が大きい。旋律の歌わせ方はオールド世代の私には素直について行けないところがある。第1楽章終結部のテンポの速さに驚いた。(第4楽章も同じだったので素晴らしい効果をもたらした。)

この交響曲を好んで聴くのは第4楽章の終結部のためである。ストレスが解消するというのか、溜飲がさがるというのか、快感というのか、そういう類の音楽である。

普通はティンパニ2で轟音をとどろかせるのだが、今回はティンパニは1。物足りないのではないかと心配したが、そういうことはなかった。

終結部は効果満点で、今までで一番素晴らしい出来だった。熱狂的という言葉では足りず、狂奔的だったといいたくなる。

後ろの席の女子高校生は「カッコいい~~」と、女子高校生的な感動表現をしていた。(語彙力が不足しているのではないか?)


風邪を引いて熱っぽかったのだけど、帰りには治っていた。薬効十分な?演奏だった。



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新国立劇場 「トスカ」 [旅行]

2018/07/04 19時から新国立劇場でプッチーニのオペラ「トスカ」を見る。休憩2回、25分ずつ。終演は22時過ぎ。

指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
演出:アントネッロ・マダウ=ディアツ

トスカ:キャサリーン・ネーグルスタット
カヴァラドッシ:ホルヘ・デ・レオン
スカルピア:クラウティオ・スグーラ

(アンジェロッティ)久保田真澄 (スポレッタ)今尾滋 (シャルローネ)大塚博章

一言でいえば、歌は良かったけど、指揮とオケが……。冒頭から汚い音で、趣味に合わない。ヴィオッティの指揮は力みすぎ。東フィルはついていけず。

演出はマトモ。美術は金がかかっている(と思えた)。

歌手は、カヴァラドッシが素晴らしい声で一番良かった。スカルピアは風采があって堂々たる歌唱だったが、アクが足りない。トスカは劇的な表現だったが、声が不安定な個所がある。「歌に生き愛に生き」は抜群の出来映えだった。


良ければもう一度見に行こうと思っていたが、今回で終わりにしよう。

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バーリ歌劇場「トゥーランドット」 … [雑感]

2018/06/23 15時より、東京文化会館でイタリア・バーリ歌劇場の「トゥーランドット」を見る。

指揮:ジャンパオロ・ビサンティ
管弦楽・合唱:イタリア・バーリ歌劇場管弦楽団/合唱団
演出:ロベルテ・デ・シモーネ

トゥーランドット:マリア・グレギーナ
カラフ:マルコ・ベルティ
リュー:ヴァレリア・セペ
ティムール:アレッサンドロ・スピーナ
ピン(イタロ・プロフェリシェ)ポン(ブラゴイ・ナコスキ)パン(ディディエ・ピエーリ)

歌唱力が圧倒的で、指揮もオケも霞んでしまう。

特にトゥーランドットのマリア・グレギーナは印象的。女性でこういう声が出せるものかと驚いた。あの声を聞けただけで十分だったという気がする。

動作はカブキの所作に似ていて、ミエをきるようだった。体格も偉大?だから、結構ユーモラスに見えた。

カラフのマルコ・ベルティの声も素晴らしく、脳天直撃だった。

リューのヴァレリア・セペはリリコ系ではない。リュー役は透明なリリカルな声の方が向いていると思うが、貫禄十分で悪くない。

ということで、イタリア・オペラの醍醐味を堪能できたのだが、使用したバージョンが問題だ。

プッチーニの未完成稿を使用していて、リューの死で終わり。

突然スルスルと幕が下りてきて、アッ気にとられた。拍手する気勢がそがれた。

第3幕の終結部の盛り上がりを期待していたので、ハシゴを外された気がした。ラストの「皇帝万歳」がないとこのオペラは締まらない。

未完成稿を使用するのは、それなりの見識があるのだろうが、それならそれで、予め周知させておくべきだ。未完成稿を使うと知っておけば、それ相応の心構えができるから、第3幕の聞き方も違ってくる。

歌唱が圧倒的なだけにかえって不満が残った。

 



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クリーヴランド管弦楽団演奏会 [旅行]

2018/06/06 クリーヴランド管弦楽団の演奏会を聴く。ベートーヴェン・チクルスの第4回目。曲目は交響曲第2番、第6番「田園」、序曲「レオノーレ」第3番だった。

サントリー・ホールだったが、客席は寂しかった。団体の女子高校生がいたが、学生の団体がいるときのは、チケットの販売が思わしくないときだ、

高めに見積もっても6割程度というところ。川崎ミューザで空席が目立つなら、そんなものかと思うが、サントリー・ホールで空席が目立ったのはどういうわけだろう。

指揮は音楽監督のフランツ・ウェルザー=メスト。デビュー当時、CDを聴いて興味が起きなった指揮者だ。

第2番が始まったとき、演奏に溶け込めず、シンドイ演奏会になるかと思ったが、第1楽章の途中から面白くなった。もちろん、ピリオド奏法を取り入れている。これが今のスタンダードだ。第2楽章も早めにスタスタと演奏したが、この方がいい。第3楽章のスケルツォは面白くなく、なぜか分からないが「英雄」のスケルツォを思い起こした。第4楽章も早めのテンポでもたれることもなく、うまくに切り上げていた。

第6番「田園」は編成が大きかった。コントラバスが9人。第1楽章は交響楽的で田園らしさを感じなかった。第3楽章、第4楽章も同傾向だが違和感はなかった。問題は第2楽章と第5楽章で立派な演奏とは思うものの、余韻がなく、馴染めなかった。これは趣味の問題だ。やはり、昔の演奏が懐かしい。

序曲「レオノーレ」第3番は、オケもフル回転して壮大な演奏だった。それはそれとして、記憶が邪魔をした。先月新国立劇場で観た「フィデリオ」の記憶が。この序曲をバックに、レオノーレとフロレスタンが殺されるというヒドイ演出だった。これを思い出した。当分は(あるいは永遠に)この曲は聴きたくない。これは個人的な問題だ。


クリーヴランド管弦楽団が優秀なオケであることを知った。フランツ・ウェルザー=メストの指揮ぶりも大きかった。

しかし、チケット代が…。先日聞いた都響は7000円(S席)、クリーヴランド管弦楽団は3万円である。チケット代の差ほど演奏に差があるわけではない。

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ルスティオーニ=都響 定期演奏会 [旅行]

2018/06/04  ダニエーレ・ルスティオーニ=東京都交響楽団の定期演奏会を聴く。19時~21時。

オケの演奏会はあまり聴く気にならなくなったが、ルスティオーニ目当てである。この指揮者の才能を買っている。

プログラム。

①「フィガロの結婚」序曲
②ヴォルフ=フェラーリ ヴァイオリン協奏曲(独奏はルスティオーニの妻のフランチェスカ・デゴ。) アンコール:パガニーニ 24のカプリースより第13曲。
③リヒャルト・シュトラウス 交響的幻想曲「イタリアより」

ルスティオーニは動きの激しい指揮者で、飛んだりしゃがみ込んだり熱血指揮だった。ステージの後ろの席で見た方が面白そうだ。

「フィガロの結婚」は当世では珍しいフルオケの分厚い音で勢いのある演奏をしていた。ムーティ二世だと思う。

ヴォルフ=フェラーリのヴァイオリン協奏曲は初めて聴いた。聞きづらくはないが、面白くもない。ダラダラと締まりなく続いたように思えた。

フランチェスカ・デゴについてはなんとも言えない。この演奏会のあと、神奈川の湘南で3回、ソロ・リサイタルを開く。旦那のルスティオーニの指揮は、この日の1回だけ。どうなっているのか? 今年は聞けそうもない。来年はどうか。

リヒャルト・シュトラウスの「イタリアより」は、面白い曲とも思えない。CDは入眠にもってこいで、終わりまでマトモに聞いたことがない。

しかし、ルスティオーニの指揮で眠ることは難しい。ガンガン鳴らしていたから。都響も豪勢な音を出していた。これぐらいやらないと、この曲はつまらない。人によっては外面的と批判するかも知れないが。


演奏終了の時、もちろん飛び上がったが、飛び上がりついでにくるっと回転して客席の方を向いてしまった。ビックリした。自然に向いたんじゃないね。演出だ。

隣の席のイタリア人がブラボーと叫んだ。イタリア大使館の応援かね?


イタリア人指揮者はいい。ネクラじゃないから。

来年、聞ける機会があったら、ステージの後ろの席のチケットを買う。

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新国立劇場 「フィデリオ」 [音楽]

5月30日。新国立劇場でベートーヴェンの「フィデリオ」を見る。演出がカタリーナ・ワーグナーということで、トンデモ演出を見ても仕方ないとは思ったものの、運悪く?ヒマが出来たので見に行った次第。

第1幕、第2幕前半まではマトモ?だった。ところがフロレスタンが悪役のドン・ピツァロに刺されてしまうところから、ハテナ?、ハテナ?という展開になる。

まだフロレスタンが甦るのかと期待していたが、レオノーレまでドン・ピツァロに絞め殺されてしまう。「レオノーレ序曲第3番」の勇壮な音楽にのって絞殺シーンが展開するだから、これはひどすぎる。飯守泰次郎=東響の演奏か良かったからなおさら違和感が起きた。

これでは終幕の「万歳、この日この時」も「優しき妻を得た者は」もシラける一方で、まともに聞くのが耐えがたい。新国立劇場合唱団の優秀な歌唱も台無しだ。

念の入ったことには、釈放されるのが偽フロレスタン(その正体はドン・ピツァロ)と偽レオノーレである。なぜここまでやるのか?

トンデモ演出で、ブーイングしたかった。不愉快だったから、すぐ劇場を出た。

ブーイングしたい人は見に行け!

(追記)

ベートーヴェンはオペラはこの作品のみ。理由はいい台本がなかったからだと言っている。「台本は、道徳的で、人を高めるようなものでなくてはならないのです。」

この言葉を演出家に投げ返したい。

データ。

指揮:飯守泰次郎
管弦楽:東京交響楽団
演出:カタリーナ・ワーグナー

フロレスタン:ステファン・グールド
レオノーレ:リカルダ・メルベート
ドン・ピツァロ:ミヒャエル・クプファー=ラデッキー
ロッ個:妻屋秀和
マルツェリーネ:石橋栄美

合唱:新国立劇場合唱団



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