SSブログ

新宿文化センター オペラ「夕鶴」 [音楽]

2018年2月18日。新宿文化センターで團伊玖磨のオペラ「夕鶴」を見る。日本の代表的オペラということで一度見ておこうと思ったのである。

日本オペラ協会の公演である。実質的には、藤原歌劇団と同じ。

台本は木下順二。台本というより、木下順二の戯曲そのものを一言一句も変更せずにオペラ化した。我々の世代は「夕鶴」というと、山本安英を思い起こしてしまう。

オペラ用の台本ではないわけで、台詞と音楽がマッチしていないところがある。聴き苦しいところが出るのは仕方がない。字幕付きの上演だったが、妥当な処置である。

(つう)伊藤 晴
(与ひょう)中鉢 聡
(運ず)清水 良一
(惣ど)豊島 雄一

指揮:園田隆一郎
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

演奏水準は高かった(と思う)。初めて見たオペラなので比較できない。

客席は1階は8割程度の入り。2階は見えなかったので分からない。ホワイエの様子を見ると、関係者が多かったようで、私のような一般客がどれだけいたのか疑問が残る。

この東京公演のあと、新潟県の湯沢、山形県の南陽市で公演し、その後に神戸で2回公演する。


このオペラを見ると、物語の骨格はそんなに種類が多いわけではないと思う。22日にオペラ「ローエングリン」を見るので、DVDで予習したが、その直後にこの「夕鶴」をみた。話の筋としては似通っている。

別の世界からやってきた者が主人公を助け、タブーが破られたがためにまた別世界へと去って行く。これは共通する。

年齢を重ねると、人は同じようなことを繰り返していると思うようになる。(だから、飽きてくる。)

”つう”が機を織るところを見るなというと、見たくなる。”見てはならぬ”というタブーは、これもまたよくある話で、イザナギ、イザナミの神話と同じだ。去年見た「オルフェウスとエウリディーチェ」も同じである。

(追記)

05東新宿 (6).JPG


新宿文化センターは東新宿にある。東新宿には行ったことがないと気がついた。花園神社の先だが、行くとしても花園神社をお詣りするだけ。

新宿文化センターの内部は古くて座席のカバーなど褪せている。古くささでは去年までの神奈川県民ホールと同じだが、神奈川県民ホールは目下改修中で新しくなる。新宿文化センターはどうなるのか。耐震基準を満たしているかどうかも怪しい。小池百合子に期待しよう?





タグ:夕鶴

共通テーマ:音楽