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東京交響楽団 ニューイヤーコンサート2017 [音楽]

東京交響楽団のニューイヤーコンサートをみなとみらいホールで聴く。毎年恒例のコンサートである。指揮は秋山和慶。

プログラム。

①ワーグナー 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲」

②ショパン ピアノ協奏曲第1番 (ピアノ:小山実稚恵)

③ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」

第9「合唱」で年を終え、「新世界より」で年が始まる。

ショパンのピアノ協奏曲第1番は、本来なら、中村紘子が演奏するはずだった。去年のコンサートも同じで、中村紘子は体調不良で弾けず、代わりに上原彩子がチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を弾いた。中村紘子は昨年夏に亡くなり、代役というのはおかしいが、音楽家のスケジュールは3年先ぐらいまで決まっているらしく、今年は小山実稚恵が登場した。

中村紘子のスケジュールは来年まで決まっていたらしい。来年の演奏曲目はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番である。途中で、東響の事務局長が登場して、来年も小山実稚恵が演奏すると発表した。

ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲は、出だしの音がまとまらない。オケがバラけている。どうなるのかと心配したが、徐々に調子が出てきて、最後は綺麗にまとめ上げられた。秋山和慶の指揮はゆったりとしていた。

秋山和慶の指揮は変わったのだろうか? 1960年代のデビュー当時は、トスカニーニばりの速いテンポとダイナミックの激しさが特徴だった。もう今年は76歳である。

ショパンのピアノ協奏曲第1番はオケは立派だったが、肝心のピアノに魅力を感じなかった。アンコールで弾いたショパンのピアノ協奏曲第2番第2楽章「ラルゲット」は良かったのだから、どうなっていたのだろう?

「新世界より」は聞きなれた曲で、今更の感があるが、秋山和慶は丁寧に指揮し、この曲の魅力を表現した。これは名演だった。

アンコールは恒例により「ラデツキー行進曲」だった。勢いのいい演奏だったが、新年を意識したものだろう。

ホールの外に出て、みなとみらいの人混みの中を歩くと、演奏会のことは忘れてしまった。ホールを出ても余韻が残る演奏会もあるが、今回はそうではなかった。




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