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子曰、弟子、入則孝、出則弟 [雑感]

湯島聖堂では漢文検定を実施している。テキストを販売していたので一つ購入した。受験者数がどのくらいか好奇心の起きるところである。

テキストを眺める。孔子は書物は書かなかった。弟子が聴聞録を執筆した。この事情は仏教と同じである。それゆえ、どこまでが孔子・ブッダが直接述べたことなのかがわからない。

「子曰、弟子、入則孝、出則弟」とある。これは「弟子(ていし)、入りては則(すなわち)孝、出でては則(すなわち)弟(てい)」と読む。

家の中では親を大切にせよ、外では目上の人に従おう、という意味である。

高校時代ならこの言葉を素直に受け止めていただろう。

人生経験が増えると、逆に、こういうように孔子が言わなければならなかった社会風潮の方に考えが及ぶ。

つまり、孔子が生きていた当時の社会では、親を蔑ろにする子が多かった、目上をバカにする若者が多かった、ということである。そういう風潮が目に余るから、孔子はこう述べた。

事情は、その後も変わらない、今も変わらない。孔子が生きた時代は2500年前だが、人間性という面ではこの2500年間進歩しなかった。それどころか、人類が社会を作ってからずっとこうだったのだろう。

これからも、未来も変わらない。
タグ:孔子
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