京都 鈴虫寺

京都洛西に鈴虫寺がある。正式な寺名は「華厳禅寺」という。しかし、華厳寺といっても分からない人がほとんどだろう。平間寺と云って、それが川崎大師のことだと知る人が少ないのと同様である。通称の方が有名になるのは人気がある証拠である。

「鈴蟲の寺」ですからね。虫ではなく蟲。ムズムズしそうだ。しかし、「鈴虫寺」でいい。ホームページを見ると、鈴虫寺と表示してあるからだ。華厳寺の方はごく小さく表記されている。

これが鈴虫寺に到る道である。

奥の階段をあがる。

鈴虫寺は、住職さんの説法が有名であった。説法の時間まで外で並ぶ。

本堂で住職さんの説法を聞いた。しかし、宣伝臭が強いというのか感心しなかった記憶がある。堂内は大量の鈴虫の鳴き声が響く。これは確かに特色がある。１年中、鳴くという。

いつから、このように鈴虫を飼うようになったのか？　これは疑問。

他の寺で、あそこの住職さんは営業畑出身ですときいた。前職は営業職だったらしい。お寺の人気を高めるために鈴虫を飼うようになったのかもしれない。花の寺として売り出す寺院もある。花の寺では平凡だから鈴虫にしたのか…。これは私の想像である。

鈴虫寺から洛西の風景を見下ろすことができる。

境内の風景。

鈴虫寺のホームページを見ると、今年の９月１４日は参観不可。前住職さんの一周忌である。ということは、私が説法を聞いたあの住職さんは亡くなってしまったようである。

＜御朱印＞これは何と書いてあるのだろうか？　「妙音大士」かな？　鈴虫の鳴き声＝妙音、ということだろう。　鈴虫寺とは全然関係がないが、洛北に妙音弁財天があり、翌日にお参りした。これはまったくの偶然だった。

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