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サン・モン・ミシェルorモン・サン・ミシェル? [旅行]

フランスに旅行した時のことである。パリ空港の入国審査で、入国目的はと訊かれた。観光です、と答えた。

どこへ行きますか?と追加の質問。

その時、「サン・モン・ミシェル」と答えた。すると、審査官が「ノン、ノン、モン・サン・ミシェル」といったのである。こういう語順の転倒はよく起こる。間違いのまま、記憶してしまう。

モン・サン・ミシェルのモンは「山」の意味であり、サンは「聖」である。従って、モン・サン・ミシェルは「聖ミシェルの山」ということである。

ヴィクトル・ユゴーはモン・サン・ミシェルを海のピラミッドと云った。遠くから見ると、この表現はそのものズバリと思う。

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フランス旅行の前に甥にモン・サン・ミシェルがどういうところかと訊いた。

ああ、あれは江ノ島ですよと答えたものである。甥も旅の猛者である。

モン・サン・ミシェルに行って見て、甥はなかなかうまいことを言ったものだと感心した。

江ノ島と違うところは、江ノ島は海の流れを考慮して、橋を架けているが、モン・サン・ミシェルは土手を作り、その上に道路を通してしまったことである。

常識に考えても、これでは海の流れが止まってしまうから、異変が起こることは予想できる。土砂が堆積して、環境が変化した。そこで作り直しの工事が始まっていた。2年前のことである。今現在、どの程度、工事が進捗しているのかは知らない。

昔は修行の厳しい修道院だったらしく、修道僧はだいたい30歳代で死んだという。

キリスト教というと、禁欲のイメージが強いが、原始キリスト教ではそういうことはなかったようである。禁欲を強調したのはアウグスティヌスである。そのアスグスティヌスはマニ教の影響を受けている。異教の教義がキリスト教を変貌させたということである。

モン・サン・ミシェルの海側は広大な潟が拡がっている。

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モン・サン・ミシェルはパリからは遠い。中にはパリから日帰り往復するツアーもあるようだが、じっくりと見学するにはモン・サン・ミシェル地区のホテルに宿泊するツアーを選ぶべきである。

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