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2013年11月17日 身辺整理 [本]

身辺整理は気力・体力のあるうちに行わなければならない。実は、ここに矛盾がある。

気力・体力があれば、死を思うことも少ない。自分の思い出の品はまだまだ大切にしたいと執着する。整理しにくい所以である。

衰えを感じた時は、整理する気力が失われていることが多い。結局、遺品の山になり、遺族が困る。遺品整理屋の手で始末されることになる。

遺言書にしても同じである。相続問題がクローズアップされてきたので、遺言書を書けとアドバイスする向きが多い。しかし、誰でも遺言書を書けるわけではない。

遺言書を書くのにふさわしい年齢というものがある。リア王のように老醜をさらすようなものはかえって困りものである。

体力の衰えは、比較的認識しやすいが、脳力については認識しにくい。体力とパラレルに衰えていると考えるべきだろうが、自尊心が邪魔をする。

私の場合、考え事をしようとすると、頭の中が痺れるような感じに襲われる。先送りになってしまい、そのままウヤムヤとなる。

そういう状態が頻繁になれば、これが老いというものだと自覚せざるを得ない。

外出することが多いのは、外に出れば老いを感じることが少なくてすむからである。


現在がギリギリの時だ。

身辺整理をすすめているが、整理というより、自己を抹消する手続きをしている感がある。
タグ:身辺整理
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