税理士法違反で逮捕

日経。

確定申告書などを作成したとして二人が税理士法違反で逮捕された。１９９８年～２０１２年の１５年間で４億８千万円の報酬を得ていたという。

１年当たり３２００万円。二人で山分けしたとして一人当たり１６００万。これは大変な数字で、並みの税理士より遙かに多い。

資格のある税理士の署名・押印はもらっていたので、長期間分からなかったのかもしれない。それにしてもなぜ１５年後の今になってバレたのか、知りたいところだ。

ハンコを押した税理士も怖いところがある。いざ何か問題が起きると、最終責任は税理士が被ることになる。ハンコ代がいくらだったか知らないが、危険負担を考慮すると、普通の税理士ならハンコは押さない。

自分はＦＰをしていたことがある。まだ資格は持っている。ファイナンシャル･プランナーも試験科目にタックス・プランニングがあることで分かるとおり、税金に対する知識は持っているが、これは一般論ならＯＫということで、顧客の個別具体的な税金相談となると、税理士法に抵触する。まして確定申告書を作成することはできない。

ＦＰ倫理では、税理士法、弁護士法などの、いわゆる業際問題について知識を問われるが、それをどれだけ自覚しているＦＰがいるかは別問題だ。仕事に熱中すると、やはり忘れてしまうことがある。

税理法違反で逮捕されたのが７月４日であるという。担当が警視庁保安課であるということを初めて知った。７月から税務署も新たな事務年度に入った。これは何かの前触れ、警告であるかもしれない。

タグ：税理士法違反