揺れ放しのオーシャン･ドリーム号

ピースボートが現在、世界一周クルーズに使用する船はオーシャン・ドリーム号である。

総トン数３５，２６５トン。全長２０５メートル、全幅２６．５メートル。喫水７．５メートル。

大型客船ではあるが、この船は揺れます。木の葉ように揺れまくります。港に停泊していたとき以外は毎日揺れた。

毎日、「船が揺れております」という船内放送が入る。

言い方は２種類あり、「船が揺れております」と「船が大変に揺れております」のどちらかである。

英語では「船が揺れております」は”Now the ship is rolling”という。
「船が大変に揺れております」は "Now the ship is rolling and pitching"という。

ピッチングは船が上下動していることを示す。ベッドで横になっていて、下の方からドドーンという音が聞こえることがしばしばあったが、あれは不気味なものである。

私は今回、初めて、クルーズ船に乗船したので、他の船との比較ができない。ただ他の人の話をきくことはできた。ＡＳＵＫＡ，日本丸など他のクルーズ船の経験者、あるいは以前の、オーシャン・ドリーム号以外のピースボートの経験者の言うことによれば、船が揺れることはほとんどないという。

揺れ放しなので、当然、船酔いが問題になる。

船酔いしてもそのうちに慣れてくることは事実だが、慣れるまでに１ヶ月かかる人もいれば、最後までダメだったという人もいた。私の場合は、１週間で慣れた。

酔いやすいからか、酔い止め薬はレセプションに山のように置いてあり、好きなときに好きなだけ持って行っていいようになっていた。

読書とかパソコンとか、目を一点に集中する作業は、長時間続けると気分が悪くなる。

乗り物酔いしやすい人は、この船は避けたほうが無難だろう。

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